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刺激的な環境と仲間

奥村 遥夏
慶應義塾大学 文学部 人文社会学科 4年


はじめに

自分はふと湧いた興味からこのコミュニティに所属したいと思いました。
大学では中国の歴史や文化について、IAのテーマにはほぼ掠りもしない内容の研究している私が、IAに興味を持った契機について疑問に思う方もいるかもしれません。その契機というのは、夕方ごろ、たまたま見ていたテレビでIAが取り上げられていたワンシーンが脳裏にこびりついていたからでした。
 
脳裏にこびりついて離れなかった理由としては、自分が社会について知らないこと、経済について、金融について知識が浅いことへの焦燥感からだったように思います。
3年生の春頃から就職活動を始め、将来について考えを巡らせることが増え、秋からは段々と本格化し進めていく中で、私も何を選ぶにも社会や経済や企業の動きを遠くに見ているわけにいかなくなってしまったのです。
そんな中、テレビで見たIAの情報にビビビっときて、知識の格差を覚悟してチャレンジすることにしました。
 
IAを卒業した今、本当に飛び込んでみて良かったと思うのは、知識や能力の向上はもちろんですが、それ以上に、このコミュニティーに所属したことで、素敵な仲間が、友達ができたことかもしれません。

刺激的で個性的な仲間

入ってみてメンバーに一番に感じたことは、視座が高くエネルギッシュな人が多いということです。
これまで私は、コミュニケーションだとか、気が遣えるだとか、好奇心旺盛なところが自分のいいところかなと思っていましたが、何倍も、何十倍もコミュニケーション能力に長けていて、気を遣えて、好奇心旺盛な人がたくさんいました。
 
トークセッションで長澤さんがおっしゃっていた、「特定のスキルや勉強というより、自分よりも感度の高い人、頭のいい人の中に身を置く」ことの意義を実感する経験でした。
刺激的な仲間に囲まれる環境の中で、自分も張り合えるところは張り合えるくらいに頑張りたいと決めました。
 
特に、ポートフォリオのチームのみんなとは、毎日何かしらで顔を合わせていたのではないかと思うほど日々議論していました。
私はそもそも金融について、投資について明るくなかったため、本当にチームのメンバーに助けられました。オンラインミーティングをした時も、私が基本的な質問を度々していたけれど、そんな私のことも取り残すことなく、それらの質問にすごく丁寧に答えてくれました。
チームをまとめてくれた人、積極的に意見を出してくれた人、ミーティングをいい雰囲気にし続けてくれていた人、みんながいたから私たちのチームは最後までみんなで相談して取り組み続けることができたのではないかと思います。

多様な個の掛け算

コンサルについても少し。
全く初めましての「反射布」という製品をいかに調理するか、というものでした。
学生ならではの頭の柔らかいアイデアかつ、学生レベルではとどめておいてはいけない実現性、クオリティという何とも矛盾するようでしない難題に、正直、頭を悩ませました。
その時、各務さんがおっしゃっていた「それぞれの個人の専門分野や興味分野にそったアイディアは他の誰かにとっては非常に新鮮なものであり、それらの要素を掛け合わせることで新たなものがうまれる」という考え方は非常に印象強く私の中に残っています。

実際にその通りで、一番はじめのアイデア出しの議論では、私は反射布の使われるシーンを「暗闇」や「危険警告」など凝り固まったイメージでアイデアをひねり出そうとしていました。そこから、考えを改め、製品の特性に自分の趣味や、チームのみんなの研究分野など新たな視点の自由な考えを掛け合わせて生み出すイノベーションに非常にワクワクしました。そしてそれぞれの意見を強引に潰すようなことは全くなく、さらに良いものを、という考えで議論がどんどんブラッシュアップされ、最終的に魅力的なピッチになったと思っています。

ここまで講義の内容に沿って話を進めてきましたが、もちろん講義外での関わりも大切な宝物です。講義後にミーティングに集まったり、バイト終わりにzoomミーティングに飛び込んだり、ご飯に行ったり、卒業旅行をしたり。。。どの瞬間を切り取っても楽しかったと思うことばかりです。
オンとオフ両面において最高に気合をいれる5期のみんなと出会えてよかったと思います。

そして、自分を見つめ直す機会にもなりました。自分の良いところ、悪いところ。これまで関わってきた人とは、なんというか人種の異なる(?)新しいコミュニティに足を踏み入れて、尊敬できる仲間と過ごした期間があったからこそ、鮮明に洗い出されたものです。ここで抱いたものは大切に心に抱いてこれから過ごしていきたいと思います。

さいごに

私の大学生活のスタートと共に、よくわからないコロナへの恐怖が社会を変化させました。予定していたことが出来なくなるのが現実で、予想外の社会変化はいつでも起こりうるのだと身をもって知りました。変化に受け身にならず、自らリスクをとって変化を仕掛けていかなければ何もできないかもしれません。
IAは私の意思決定のマインドセットに大きな衝撃をもたらしたものになりました。
 
卒業式で森山さんが、私をIAに招き入れてくださった理由として、「IAというコミュニティーの潤滑油となってほしい」「将来に期待」という言葉を口にされました。
大学3年生の将来に向かって舵を切っていくこのタイミングで、かけがえのない仲間に出会えたこと、また、このコミュニティーで私が得ることができたあらゆる知識とマインドセットに感謝し、何か恩返しできる存在になりたいと切に思います。
 
IAの運営に関わってくださった皆様、貴重な機会を本当にありがとうございました。
そして出会ってくださった皆様、これからも仲良くしてください!

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