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くるまじ+ vol3


言葉遊びの空間
スタンドFMの番組を文章化

文章(言葉)は耳でも目でも楽しめる
それぞれの楽しみ方を見つけて、楽しんでください
くるまじ+(プラス)とは、、、
お題ワードから連想する短い文章を募集し
届いた文章を作り変えたり(変化のマジック)
言葉で繋ぎ合わせたり(繋ぐマジック)
みんなで言葉のマジックで遊ぼう
そんな番組です

○変化のマジック
文章の意味を極力変えず、違う言葉を使って作り変えるパート

○繋ぐマジック
言葉や短い文章を使い2つの文章を繋げて1つの文章にするパート

今回のお題
・雨宿り
・鯉のぼり

リスナー様からいただいた文章↓


○ 降水確率50%。
あの日、雨に閉じ込められた君と僕。
半袖から伸びるの君の白い腕に触れる理由が欲しかった。

○ 鯉のぼりが、ただ見たかったの、雨宿りを言い訳にして

○ 相合い傘より雨宿りを選んだ、あなたともっと一緒に居たかったから

○ 鯉のぼりが空を泳いでいるとは思えず空が鯉のぼりを泳がせているように見える

○ 風が吹く。こいのぼりが悠々と泳ぎ出すと共に、隣家からは焼肉の匂いが。今晩は魚料理か肉料理か。悩みどころだ。

○ 雨宿りの「はじめ」と「終わり」って。一体いつなんだろう。

変化のマジック


上段がいただいた文章で下段が作り変えた文章です

降水確率50%。
あの日、雨に閉じ込められた君と僕。
半袖から伸びるの君の白い腕に触れる理由が欲しかった。
◯特別な時間をくれた雨に心の中で"ありがとう"を伝えた

鯉のぼりが、ただ見たかったの、雨宿りを言い訳にして
◯ あの鯉のぼりが泳ぐ姿も見たいけど、このまま見ていられるのもいい

相合い傘より雨宿りを選んだ、あなたともっと一緒に居たかったから
◯ ごめんなさい。本当は傘を持ってるの、、ちょっとでも長くこの時間を楽しみたいから

鯉のぼりが空を泳いでいるとは思えず空が鯉のぼりを泳がせているように見える
◯ 風が鯉のぼりを泳がせてる?違う、
空が泳がせてるのが鯉のぼりなんだ

風が吹く。こいのぼりが悠々と泳ぎ出すと共に、隣家からは焼肉の匂いが。今晩は魚料理か肉料理か。悩みどころだ。
◯ イタズラ好きの風が私を惑わす。肉と魚、どっちにするのか、と。鯉のぼりが泳ぎながら聞いてくる。

雨宿りの「はじめ」と「終わり」って。一体いつなんだろう。
◯ 雨を避けるこのイベントって急に始まって急に終わるよね、、、誰かアナウンスしてくれないかな?

繋ぐマジック


( )内の文章でいただいた文章を繋げています

タイトル 『50%の結末』

・雨宿りの「はじめ」と「終わり」って。一体いつなんだろう。

いつもの朝、テレビから聞こえる声が今日の予報を伝えている。

④降水確率50%。
あの日、雨に閉じ込められた君と僕。
半袖から伸びるの君の白い腕に触れる理由が欲しかった。

いってきます。そういって傘を持たずに家を出た私。
きっと降ってくるだろうと思ったからだ。

②相合い傘より雨宿りを選んだ、あなたともっと一緒に居たかったから

そんな淡い期待を胸に、いつも貴方が通る本屋さんの前で特に興味もない雑誌の表紙をながめながら待ち伏せをする。その時の私は

①鯉のぼりが、ただ見たかったの、雨宿りを言い訳にして

それなのに私の思いを知ってか知らずか、雨雲のかかる気配はなく、二人で見たかった「ソレ」は思ったとおりの幻想的な姿を魅せてくる。夕日に照らされた

③鯉のぼりが空を泳いでいるとは思えず空が鯉のぼりを泳がせているように見える

のが妙に物悲しくて、思わず涙がこぼれる。
「50%、か」
傘も、軒下も必要のない。その日だけは君が通らなかった事がよかったように思えた。

・風が吹く。こいのぼりが悠々と泳ぎ出すと共に、隣家からは焼肉の匂いが。今晩は魚料理か肉料理か。悩みどころだ。

あの日、あきらめて歩き出したアスファルトに、ポツリポツリと絵を描き始めた雨。それでも私が濡れなかったのは、忘れん坊の君が傘を持っていてくれたから。あの日に始まった「雨宿り」は今も続いている。


今回のくるまじ+の作品は以上です。

作品を送ってくださった方々
本当にありがとうございます。


次回のお題は

「赤とんぼ」
「村祭り」

です。よかったら作ってみてください。
コメントに書いていただいても大丈夫です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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