GIGA工事の方には優しくね

 GIGAの端末の話は前回までの記事は一旦置いておいて,急ピッチではじまっている校内LAN工事の話を是非聞いてもらいたい。工事の皆さんに感謝の気持ちを忘れてはならないということ。

画像1

穴を開けると音がするのは当たり前

 工期の関係で,授業日の中での工事を組まざるを得ない学校がほとんどだろう。今回のLANは,カテゴリー6のケーブル配線や,基幹部分の光ファイバー敷設など,インタホンの線をはるのとは,全くちがう。ケーブルの曲げ直径の制限や,POEハブ間などの電力制限などを考慮して,配線ルート設計が大変難しい。そのため,既存の配管は使えず,どうしても穴を開ける必要が増えてくる。

 鉄筋コンクリートに穴を開ける工事は,どうしても騒音が発生するのだ。工事をしている人は,一番それを気にかけてくれているので,必要最低限の騒音になるように結構気を使ってくれているはず。それなのに,学校関係者は往々にして,「授業中に音を出してもらっては困る」という無理難題を押しつけはしてないだろうか。

画像2

あやまった職業観を与えてはいけない

 大々的に長い時間騒音が発生するビルの解体ではないのだから,ほんの十数分の音は,お互い様で我慢してほしいなというのが,正直なところ。だって,快適なWifi環境構築のために,工事をしてくれているのだから。まして,教師たるもの,工事をしてくれている人に感謝をしている姿を子ども達に見せるべきだ。対応によっては,「工事をしてうるさい=迷惑な工事の人」なんていうあやまった職業観を与えかねない。

 教師以外の仕事を経験していない人がほとんどの教職現場では,それぞれの立場の思いや気持ちは,推し量れない可能性がある。教師だって,他の職業の人から,仕事内容に対して誤解されて悔しい思いをしたことがあるはずだ。お互いに感謝し合うことが大事ではないかな。学校中心で世の中が回っているわけではないのに,どうも学校の中にいると,学校が一番偉いと勘違いしてしまう。

学校だって迷惑かけてるのだ 

 学校だって,運動会シーズンは長期間,練習の度に運動場にバンバン音楽をかけて近隣の方々に迷惑をかけているのに,校内でほんのちょっと工事の音がうるさいというクレームを言うのは,いかがなモノかと思うのは私だけではないと思う。

画像3

 また,配線の見栄えがどうのこうのという話も最小限にしてあげると,工事の作業効率も上がり,結果的に短い時間で作業が終わる。「見栄えは,だいたいでいいから,作業しやすいようにしてね」という声かけをしたいものだ。

 工事関係者の皆様,本当にありがとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?