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宗像四塚連山を観察①

宗像四塚連山の一つ
城山(じょうやま)


自分の五感と
今年に入って得た知識を頼りに
現在の山の状況ってどうなっているの?
と思い


自分の目で手で肌で感じたく、
まずは、自分が住んでいる地域の山が

どのようになっているかを
登りながら観察していきました。

登山道は
「城山を守る会」の皆様の
活動で安全に登山が出来るように
整備されています。

ありがとうございます(*^▽^*)

城山のすぐ近くに川(釣川)があります。釣川は玄界灘へと続きます。
案内看板

それでは、ゆっくり登りながら観察開始!!

まずは、土の状態がどうなっているか?

登山道横の斜面の土

宗像四塚連山はの土質は
堅硬な中生代の火山岩類だそうです。
ていってもよく分かりませんが('Д')
※1億年~2億年前くらいの地層


湿気が全く無くて
カラカラカチカチ状態。
表面は細かな土でサラサラ。
雨が降ると表面の土は、
留まることなく流れ出すでしょう。
下草が生える暇もありません。

このような土を単粒構造といい
この土とは違う良い状態の土を
団粒構造と言います。

単粒と団粒との違い

図で分かる通り
団粒構造の方は、隙間が多く
水と空氣が流れやすい状態です。

山頂まで200mのところで
人が歩かないところを
掘ってみたら、
わずかですが、菌糸がありました!!!

葉っぱや根に菌糸がついています!

菌糸とは、
菌類・バクテリアなどの微生物の集合体です。

菌糸の役割はたくさんあって、
・団粒構造を保つ
・水と空氣が流れる環境を保つ
・分解し浄化する
・植物の根と共生する
などなど、ほかにもたっくさん
あります。

ここの土は、
最初の土と比べ
少しやわらかく、
木の細根がぎっしりと
絡み合っていました。


そのまま、山頂まで行くと、、、

山頂付近
山頂の表面の土

移植ごてで掘ってみた結果、
なんと山頂の土が、
一番固かったです。カッチカチやぞw


この山の現状は、
土が固く、浸透出来ない状態。
まさに

【水脈氣脈の分断】を起こしている。


水脈氣脈の説明は↓の記事を参考


山は、巨大なポンプの役割をしていますが
現在の自然環境や山の状態では、
その機能を十分に発揮することが
出来ません。

原因は、
①保水出来る良い状態の土ではない。

②木々が適度に間伐されていないため
 根が十分に育たずに水を吸い上げられない。
 光や風が通らず、下草などが育たない。

③山のふもとには、道路や住宅地が広がり
 木々は少なく
 また、河川はコンクリートで塞がれ、
 山からの水を湧き出させることが
 できない。

三面張りコンクリート水路の例

このような状態が
日本の各地で起こっています。

最近の災害の原因は、
浸透、循環できない状態を
放置してきたから。

だから、雨のせいではなく
人間が作りだしてきた環境が
そうさせているのだと思います。


読んでいただきまして
ありがとうございます(*^▽^*)

正ちゃん(^-^)

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