「選んだ道を正解にする」ということ

 私は決断することが苦手だった。そして今も別にそれが得意になったとは思っていない。また、私は失敗するのが怖かった。そして今も失敗を全く恐れない訳ではない。それでもタイトルにある、「選んだ道を正解にする」という言葉と出会ってから私は強くなれたと思う。

 この言葉に出会うまで、私はひたすらに「正解」を探していた。正しいものとはどれか。どうすれば失敗しないか。そんな言葉を頭の中に駆け巡らせながら。でもこの言葉は私に「正解」は予め存在してはいなくて、自ら生み出すものであると教えてくれた。

 例えば何かを選ぶとき。人はどうしても正しいと思われるものを選ぼうとするが、あくまでそれは暫定での「正解」に過ぎない。それよりも本質的に大事なのは、選んだ道で幸せになれるように努力を惜しまないことである。暫定の「正解」は不正解にもなりうるし、失敗と思った事象はいくらでも「正解」に変えられる。

 人それぞれ「正解」の定義は異なる。私は「1つでも多くの幸せを感じること」が「正解」だ。決断の連続である毎日の中で、選んだ答えを「正解」に資するものに変えるよう努力をする。その考えさえあれば、私が恐れていた、失敗という概念は存在しないのではないか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?