日本の「推し」ハンコ、海をわたる。
僕の家業は大阪にあるハンコの町工場なのですが、何年も夢にまでみた海外販売をまもなく開始することになりました。
僕たちは、“「好き」を作る町工場”というビジョンのもとで、ポケモンや呪術廻戦、NARUTO、僕のヒーローアカデミアなど、日本のアニメやゲームのIP(知的財産)を活用し、好きなキャラクターと名前を印面に彫刻した「推し」ハンコを日本国内で販売。これまで累計13万本以上のヒット商品に育ててきました。
「推し」や「推し活」と言うと日本ならではのもの、と思われるかもしれませんが、英語にも「Fandom」というかなり近い概念があります。
「Fandom」という言葉は、趣味・アニメ・漫画・小説・スポーツなどの分野の熱心なファンたち、また熱心なファンによる世界、彼らによって形成された文化のことを指します。
また日本のハンコは日本人にとっては自分の証明のために使うものというイメージだと思いますが、海外の人たちにとっては別の意味を持ちます。それは「日本ならではのグッズ」「日本みやげ」としての意味です。コロナ前はインバウンドの訪日客向けのハンコ屋さんが、京都の町や空港などにもありました。
まずは北米向けに販売をスタートしますが、日本の3つの人気コンテンツの海外版権は取得済み。僕たちは家業であるハンコを、日本のアニメやゲームとかけあわせ、海外の「Fandom」へ向けて届けていきます。ブランド名は「Fandom」のためのハンコで「FANCO」とネーミングしました。
ロゴデザインは友人である、株式会社スピッカートの細尾正行さん。「(北米向けに販売するため)星条旗の星を入れて欲しい」というリクエストにも、頭文字の「F」を意匠化し組み合わせた星マークを提案し、今回も力強く印象に残るロゴを制作してくださいました。
第一弾となる商品のサイト監修が終わりしだい、まもなくX(twitter)とinstagramで北米向けの情報発信をスタートしていきます。もしかするとそのコンテンツのアメリカの公式サイトでも、僕たちのハンコを販売していただけるかも知れません(商談中です)。
日本の「推し」ハンコ、海をわたる。日本のハンコがアメリカの「Fandom」に届くのか?
とてもやりがいのあるチャレンジがはじまります。
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