小説 俺は腕相撲で負けたんだ

俺は腕相撲が相変わらず得意なんだけど、知り合いとこんなやり取りがあって悔しかったんだよ。

俺が知り合いに馴れ馴れしく話しかけるところから始まる。


「おい、このやろう、俺は腕相撲が得意なんだけど、勝負しないか?」

「しないです。」

「なんだと、このやろう。負けるのが、そんなにこわいのか?俺がとても強そうなばっかりによう。」

「弱そうだからですよ。」

「言いやがったな、このやろう!もういっぺん言ってみろ!」

「弱そうだから、勝負する価値がないんですよ。」

「価値がないだと、このやろう!おもしれーこと言うじゃねーか!勝負だ。」

俺は知り合いの腕をつかみ、そばにあった机の上へと移動させた。

そして無理やり腕相撲へ持ち込んだ。

しかし、俺はあっさりと負けてしまった。

「今日はよう、調子が悪かっただけなんだよ。普段はもっと強いんだよ。普段はよう!」

俺の声だけは辺りに響き渡った。

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