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桃について

こんにちは。ictmと申します。
私は、秋の季語である桃の、甘みと香りが良いところが好きです。
桃の入ったケーキやコンポートがおいしいなと思います。

今回は、角川学芸出版編『俳句歳時記第五版秋』
角川学芸出版、2018年
154頁以下155頁に載っている「桃」という季語について
紹介いたします。

「単に桃といえば花でなく実のこと。
大型の球体で香り高く、果汁が多くて甘い。
夏から秋にかけて出回る。
表皮にビロード状の細毛が密生。
水密桃から多くの改良種が生まれた。」

次に「桃」という季語が
使われている俳句を紹介いたします。

「白桃の荷を解くまでもなく匂ふ」
福永鳴風が作った句です。

全体として作者は、桃の入った荷物を
解くまでもなく部屋に桃の香りが
広がったのだという実感を

描いたのではないかと思います。
「解くまでもなく」のフレーズで
作者自身の、荷を解く動作をする前の姿を表しているのだと
私は、考えました。
このことは、作者が感じた桃の香の強さを
強調する工夫となっていると思います。

最後に私が、「桃」という季語を
使って作った句を紹介いたします。

「キッチンで相づち打ちつつ桃を剥く」

この句は、祖父母の家で桃を食べる事になり
その時に祖母が私の話に

相づちをうちながら桃を剝いてくれた事を
思い出して作ったものです。

果物のおいしさを伝えられる作品を

作っていきたいです。