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柚子について

こんにちは。ictmと申します。
私は、秋の季語である柚子の皮の、

彩りとして用いられているところや
果肉のさわやかな風味が好きです。

今回は、角川学芸出版編『俳句歳時記第五版秋』
角川学芸出版、2018年
160頁以下161頁に載っている「柚子」という季語について
紹介いたします。

「ミカン科の常緑小高木の実で外皮に凹凸がある。
黄熟した実の独特の芳香と酸味が好まれる。
果皮は吸い物に浮かせたりして香りを楽しみ、
果肉は絞って酸味料とする。」

次に「柚子」という季語が
使われている俳句を紹介いたします。

「柚子の香の動いて来たる出荷かな」
西山睦が作った句です。

今から句に対する私の推測を書きます。
全体として作者は、柚子を出荷する準備の様子を
描いたのではないかと思います。
私の頭の中に浮かんだ光景は、出荷場の作業員により
ベルトコンベアに柚子が置かれたというものです。
それを作者が見て実感を踏まえ、

句を作ったのだと考えました。
作者の実感は、「柚子の香の動いて来たる」に

表れていると感じます。
目に見えるものと実感が丁寧な言葉の選択によって
表現されていると思います。

最後に私が、「柚子」という季語を
使って作った句を紹介いたします。

「柚子をかぐケーキの生地をこねながら」

この句は、祖母とケーキを作る事になり、
その際、祖母が私に
柚子の皮の香りをかがせてくれた事を
思い出して作りました。

香りを表現する言葉の選択肢を
増やしていきたいです。