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複線型授業ワークシートをつくってみた!

 今回も複線型授業について書いてみようと思う。

 複線型授業でやはり大事なのは、子どもたちがいったい授業で自分は何を学習するのかがわかっていること。それがわかっていないと、いわゆるはいまわる授業になってしまう。

 そこで、複線型授業ワークシートを作成してみた。ワークシートは3つのシートがセットになっており、大単元を小単元にわけて学習するという形になる。


1 単元シート

単元シート

 単元シートには、単元名、単元の目標が示されている。目標を達成するための指標として、単元ごとにルーブリックがリンクされており、子どもはこのルーブリックを参考にして学習を進めていく。またルーブリックは学習の自己評価としても利用する。
 単元シートでは、前半の授業、後半の授業に分けて、どのような学習形態で学んだか、どのような学習方法で学んだかをプルダウンで選択して学習の確認を行う。
 学習が終われば、ルーブリックを参照にして自己評価を行い、記述で振り返りを行う。時間短縮と操作性をよくするためになるべくプルダウンを利用し、ワープロ記述は振り返りのみにした。

2 ルーブリック評価

ルーブリック評価

 単元ごとにルーブルック評価シートを作成して、子どもたちは今日の授業で具体的に何の力をつけたらいいのかを確認しながら授業を行っていく。サンプルでは固い記述になっているが、ここは先生方の工夫で子どもたちにわかりやすい内容、記述にしてもらう。

3 個人票及び評価表

個人票及び評価表

 個人票では各単元を通しての取り組みが一覧できるので、教師は単元ごとにコメントや評価を行うことができ、最終的な評価も行うことができる。



 このワークシートを使うことで、子どもは学習のめあてや具体的な取り組みを確認できる。繰り返すことで、こうした学習の場合は、みんなで学んだ方がいい、あるいはじっくり自分でネットを見ながら学習した方がいいなと、学習メタ認知が育っていくと考えられる。教師は子どもの取り組みを単元ごとに確認することで、どのような力がついていったのかを確認でき、評価もしやすくなる。今のとことフィードバック機能はついていないので、今後はそうした機能についても考えてみたい。

 これからこのワークシートを実際の学級の子どもたちに即して作成し、実践をしてもらおうと思う。その中で修正が行われてよりいいものが仕上がるのではないかと期待している。
 複線型授業で、子どもたちが自らの力で学んでいく、そんな新しい授業が展開されていけばいいなと思う。

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