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教師は年金だけでは暮らせない!

今回ちょっとタイトルが刺激的ですが、本当に今後教師は年金だけでは暮らせないような時代になってくると思っています。

年金だけでは暮らせない

昔の教師は退職金も今より1000万近く多かったし、年金(恩給)もかなりの額をもらえて、夫婦二人が教員なら退職後もう一軒家を建ててみたいな暮らしができた。教職員の海外団体旅行なんてよく聞いた話だし、退職後に働くなんていう発想はしなくても十分満足な生活ができた。

さて、今どうでしょう。南の風小中学校でも再任用の先生が増えたし、担任はもうきついということで、時間講師で勤務されている先生方も多い。
まあ若い頃堅実に貯蓄していた先生なら、退職しても年金が出る65歳まで働かなくてもいいかもしれないが、そんな先生は少ないんじゃないだろうか。
ある時間講師の先生曰く、若い頃は、年ごとに給与が上がっていった時代で、そういう人生設計をしていた時に、40代ぐらいから昇給がほとんどなくなり、年代的に子育てや家のローンなどで貯蓄もままならないという時代に入っていった。ある意味最悪の教師生活で退職を迎えたと嘆いていました。

様々な出費

でもまだ退職金はそこそこ出るみたいだし、年金も一般の人から比べればまだいい方かもしれないが、これから先の先生は老後の心配をしなくていいという時代は終わりを告げるんじゃないだろうか。ついこの前、後期高齢者の医療保険の引き上げが決定されたし、これからますます年金が下がって、反対に保険料が上がってという風になってくるのは、少子化対策で仕方がないことかもしれません。

で、このことが何でICT支援員日記の話題に上るかというと、これからの先生は退職してからも働くというのがもう普通になる時代になるだろうということです。というか働かないと満足な生活はできない。

当然仕事をするにはスキルがいりますが、学校の先生、今のその現実にまさにぶち当たっています。時代はICTを使いこなせないと教員としてやっていけない時代になっています。そのICTも凄まじい変化を遂げています。その例が最近話題のChatGPTであり、これからも様々なコンピュータスキルが出てきて、否応なく学校現場にも入ってくるでしょう。文科省はChatGPTについては制限の方向で行くかもしれませんが、世の中のスキルから学校が取り残されるという事態に陥るかもしれません。まだ、世界的な動向が定まっていないのでどうなるかはわかりませんが、このAIの進歩は時代が止めることはもはやできないでしょう。

スキルを身に着けよう

GIGAは将来の子どもたちが将来の時代の変化についていけるように学校で教えるということが始まりですが、いやもしかしたら、このICTのスキルというのはこれから退職していく先生方にこそ必要なスキルであり、これは単にパソコンができるというスキルだけでなく、時代が変化したときにそれに対応できる人間になれるかが問われていることだと思っています。

もう退職だから今更なんていう先生は、お金があれば別ですが、学校で再就職するとしてもICTスキルは必須だし、ましては民間に就職しようものならその就職先のICTスキルをはじめとして様々なスキルに柔軟に対応できる術をもっていないと全く太刀打ちできないということになります。

まさにこのGIGA構想は、子どもたちだけでなく、退職間近の、そしてこれからの先生方のためにあるものなのかもしれません。

これからの先生は年金だけでは食べていけない時代に入るでしょう。再任用、再就職、次のステップにいったときに柔軟に対応できる力はこのGIGAで培われるのかもしれません。(続く)。

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