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3年国語「ローマ字」は、入力メインで意欲アップ!

こんにちは。ぐうぽんです。

3年生の国語では、この時期ローマ字の学習があります。
今後パソコンやタブレット等での文字入力につながる単元なので、導入や展開には色々慎重になる部分がありました。

実施したローマ字単元の授業案を紹介します。


光村図書『小学校国語』での学習目標は、ローマ字を「書く」「読む」「入力」の3つに触れさせることが求められています。

◎日常使われている簡単な単語について、ローマ字で表記されたものを読み、ローマ字で書くことができる。(知・技(1)ウ)
☆ローマ字入力(ICT活用)

光村図書 小学校「国語」3年生 年間指導計画より

ICT推進として注目したいのが、ローマ字入力です。

今までの教科書は「書く」「読む」のみの学習で、ローマ字入力に関する記述がありませんでした。

今回の改訂で初めて「入力」が加えられたことにより、ローマ字入力は将来において身につけておくべき技術とする認識が高まったと考えられます。

担任の先生との打ち合わせ

2学期が始まる前、担任の先生と担当単元の打ち合わせをしました。
そこで提案されたのが

ローマ字を書くのはこっちでやります。外国語活動と合わせちゃいます。

目からウロコでした。

これまでは「書く」活動でほとんどの時間を割いてしまい、「読む」活動もろくにできませんでした。

確かに外国語活動でアルファベットを書いたり読んだりする機会はあるから、そこに連携させちゃえばいいのか・・

勉強になります!

さらに先生からは

とにかくローマ字入力に時間を使ってください。読みは教科書を軽くさらってくれれば良いです。

ここまで入力を前提にしていい、と言ってくださったのは初めてです。

その裏には先生の「入力技術をつけさせて、以降の調べ学習やまとめ学習に活かしたい」という強い思いがありました。

ローマ字への第一歩を託された自分。これは頑張らなきゃ!

ということで、支援員時代に培ったスキルも含めて授業を計画しました。

1時間目

①ローマ字の必要性
駅名や公共施設にローマ字表記があるのは、外国人が日本語を読めなくても名称を理解できるため。
日本語は50音、英語は26文字に気づかせ、パソコンでローマ字を打つのは、かな入力よりローマ字のほうが楽と説明。
②あいうえお、か行~の違い
教科書を見ながらローマ字の構造に触れさせ、母音と子音に気づかせる。
残り時間でローマ字入力練習に取り組ませる。

2時間目

①1分間入力チェック
(小学生の標準入力文字数は10分間で200文字なので、1分間で20文字を目指しました)

②にごる音、つまる音、のばす音
教科書を見ながらそれぞれの表記を知る。特にローマ字特有の表記を理解させ、ローマ字を読む問題に挑戦。

③50音、にごる音、つまる音、のばす音の入力に取り組ませる。
(宿題で暗号プリント)

3時間目

①1分間入力チェック

②漢字変換
漢字変換の仕方を知り、自分の名前をフルネームで漢字入力

③ローマ字しりとり
2人ペアになってローマ字しりとりに取り組む

授業を実践してみて

児童の反応はとても良く、毎回授業が始まる前、iPadで入力練習に取り組むなど意欲的でした。

そして私が使っているSurfaceのキーボードにも興味津々で、「これで打ってみたい」と言っていました。勤務校にも一応Bluetooth接続のキーボードが存在しますが、台数に限りがあるのと接続が混線するので今回は使用を見送りました。

ソフトウェアキーボードとはいえ、キー配列に親しめたこと、ローマ字で自分の考えを表現できたことは大きな意義ある活動だと感じました。

また目下の悩みだった「書く」活動を外国語活動に一任し、多くの時間を入力練習に注力できたのは大きな手応えです。
来年度も実施してみようと思います。

ローマ字学習の入口は作れましたが、これがゴールではありません。

むしろスタート地点に立ったばかりです。

ここから様々な教科単元で、意見を共有したりプレゼンテーションをしたりと活用の場面が大きく広がります。

しかしローマ字入力は言葉と同じで使わないと忘れてしまったり、かな入力に戻ってしまったりします。

意図的に指定する、ローマ字入力練習サイトなどを活用するなどして、小学校卒業までにローマ字を体得できるような継続した指導を行っていきたいものです。
(国語科でのICT活用もご参考に)

最後までご覧いただきありがとうございました!

授業で活用し、好評だった暗号プリントはこちら。



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