「振り返り力」が成長を決める
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振り返り方によって、成長のあり方が変わる
振り返り方によって、成長のあり方が変わるということを実感した出来事がありました。
先日、社内報企画会議を実施しました。若手主体のプロジェクトなのですが、毎号企画をする前に必ず前号の振り返りをチームに分かれて行っています。
各自の振り返りは、「多くのアンケートを回収できた」「納期どおりに原稿作成することができなかった」「業務に追われて、感想を聞くことができなかった」など。目先の作業に対する「できた」「できなかった」という観点の場合が多く、企画の内容や効果性に触れるものが殆どないのが実態でした。これでは、次回も同じことが繰り返されることが目に見えています。
しかし、前号の企画における活動に自ら踏み込んで関わったメンバーは、全く異なる振り返りをしていました。
「自分で思っていたようなインタビューができなかった。なぜなら、企画のねらいを自分の言葉で伝えられるほど理解をしていなかったため。ねらいからブレない一貫性が大事」
「今回は、多くの人に感想をもらうことができた!これまでと異なり、皆が興味を持つようなアンケートに変えたり、職場内で工夫した働きかけを継続的に行ったりした結果だと思う」など。
なぜ、このように実のある振り返りができたのでしょうか?
再現性ある学びになっている
1つは、自らの体験を通じて「できた」「できなかった」ではなく「なぜできたのか」「できなかったのか」 を明らかにしていること。
ある企画において初めて取材にチャレンジしたメンバーは、上述したとおり、インタビューをした際に的を射た質問がうまくできなかったとのこと。それは、「企画のねらい」の理解が曖昧だったからだと振り返っていました。「初めての取材でうまくインタビューができなかった」と「できた・できなかった」で止めることなく、「なぜうまくできたのか・できなかったのか」と自らの体験を「分析」することができています。成功したことも含めてこの分析がうまくできないと、次につながる振り返りにはならないのです。さらに、自らのうまくいかなかった経験に学び、伝える側としての「ねらい」の重要性を実感したことは、社内報制作のみならず「再現性ある学び」になっていることがポイントです。
自らの意図に基づくものか
2つ目は、「誰か」「何か」の影響ではなく、自ら「意図」した行動の結果を振り返っていること。
別の企画で活躍したあるメンバーは、「とにかく皆に読んでもらいたい!」という思いを持って、企画に興味を与えるアンケート作成をはじめ、朝礼での呼びかけ・働きかけを継続して行ったとのこと。 自分自身がねらって行った働きかけや工夫が、どのような結果や効果性を得たのか、発行後には発行後アンケートの結果を見るに止まらず、自ら職場で社内報を配布し、感想を聞いたそうです。意図して働きかけたからこそ、その効果性を知りたいと思うのは当然のことですし、結果が良かったのか悪かったのかは、自分自身が決めるものではなく、反応に表れるものだからです。
最初はねらっていなかったけれど、挑戦したからこそ学びを深めた振り返りや、意図したからこそ成果を実感できた振り返りなど、人によって振り返り・学び方はそれぞれです。しかし、「自ら」結果(何が良かったのか悪かったのか)に向き合い、「次はこうしよう」という気づきを得て、次なる行動につなげることが、成長につながる振り返り力ではないでしょうか。
ただ単に、言われたままアンケート回収、原稿作成、取材を作業と捉えている者と、意図をもって挑戦する者、どちらが成長するかは言うまでもないでしょう。 皆さんの周りの振り返り力は退化していないでしょうか。
新たな期にむけて、次に進む前に一度立ち止まり、みんなで振り返りをする機会を設けてみてはいかがでしょう。きっと職場の一人ひとりの取り組み姿勢が見えてくるはずです。
このnoteの投稿者:コンサルタント/林 恭子
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