幸福度

あなたの幸福度は何点ですか?

今日、福利厚生のアンケートがあったので回答した。質問数が結構多くて、回答に15分程度かかったけれど、質問に答える過程で色々と気付きはあったように思う。業務上、特段ストレスを感じていることもないし、健康の観点でも何らかの症状が出ている訳でもなく、仕事に対しても自分の能力が相応に発揮できているということも改めて認識できた。

一連の質問の最後の方で、仕事のやりがいや幸福度を問われる質問があった。10点満点中で何点か回答する形式だったが、直感で8点を選んだ。仕事の合間に回答したので、回答後はすぐに忘れて仕事に戻ったのだが、家に帰ってから、なぜ8点だったのだろうという問いが湧いてきた。

先述した通り、一連の回答はポジティブなものが多かったので、その流れで10点にしても良さそうなものだ。また、匿名のアンケートだから何かを気にした訳でもなかったようにも思う。この2点の余白は何だったのか。

より良い未来を目指したいという想いだったのか。ただ、それは裏返すと現状に満足していない欲望を埋めるための2点になるかもしれない。もしくは満点から転落してしまい、幸福を失う恐怖を感じたのだろうか。

10点というのは傲慢だから、8点という謙虚な気持ちを持ちたかったのか。それだと、何点だったら謙虚になるのか。1点にしたら謙虚を通り越して空虚になってしまわないか。

匿名といいつつも、これまでのアンケートの経験から満点をつけにくかったという習性なのか。では、その満点をつけられない背後に潜んでいた感情は何なのか?同調圧力なのか、空気を読んだのか、見得なのか。

そもそも、直感で選んだ結果に意味などなかったのだろうか。でもそれだと、世の中のアンケートというのは何も機能しないことにもならないか。

こんな簡単な問い一つ答えられないくらいに、人間の心や脳は不合理で、複雑だということなのかもしれない。だからこそ、その余白を埋める人生の機微を、その時々で味わえるのかもしれない。

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