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WEBライターまでのあゆみ

ここでは一個人の超個人的な、WEBライターまでの道程が書かれているだけです。「月に○万円稼ごう!」とか「PV数を伸ばすぞ」ということを目指している方は方向性が少し違うかもしれません。

ましてや、

  • WEBライターのなり方

  • WEBライターの仕事内容

  • 売上方法

  • SEOとは

  • ライティング方法

  • 税金対策

などは記載しておりません。
あくまで書き手となる私の体験談があるだけです。


1.自治体史の編さんに携わる


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私の社会人としてはじめての職場になります。
「自治体史」ってのは県や市、町に関する歴史書を時代毎、あるいは分野別に本にまとめる行政事業です。

もともと歴史に興味があり大学では、学芸員を目指して美術史を学んでいました。入学時は多少なりとも目指していましたが「なりたいからなれる」なんて職業ではないことも最初から分かっていたので、これは途中で諦めました。趣味と仕事は別に考えよう、ということです。


そこから数年進んで卒業間際に進路で困っていたとき、ゼミの教授の勧めで自治体史編纂の仕事を紹介してもらったわけです。

学芸員資格の科目は面白かったので、講義は真面目に受けて資格は取得済。一応、自治体史編纂の仕事をするに当たり必須の国家資格でしたので取っておいてよかったです。

学芸員ではありませんでしたが、結局、歴史が好きすぎて趣味と仕事を切り離せなかったんですよね。

自治体史の職場では毎日多くの資料に囲まれながら、史学や美術について発見の日々でした。それこそすごい大学の名誉教授の先生や、大きな美術館や博物館の学芸員さんもいらしたので、お話をするだけでも本当に勉強になりました。

とはいえ、このときは私はまだ編集スキルも未熟で、周りの方に色々な迷惑をかけながら仕事していたなぁと今更ながらに思います。けれど同僚や先輩も立派な方ばかりで、本当にここで仕事できて良かったです。はじめて「尊敬できる人」というものに出会えた場所です。

2.WEBライターになろうと決意しWEB制作会社を目指す

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「人生の帰路に立つ年齢」とは誰しもあることかと思いますが、私にもそんなときがありました。そこで思い立ったのがWEBライターです。

昔から地味ながら小さな人生設計がありました。それは「いつか仕事は家でやりたい」、そして「どうせなら文章を書く仕事がしたい」というもの。

もともと読書も文章を書くことも大の好きだったので、この思考に至るのもある種仕方がないとも言えます。 

あとは自治体史というのは「特定の場所に置かれて、特定の人しか読まない」もので、それが少しだけ寂しくなっていたのかもしれません。大変意義のある仕事でしたけど、広く人々に読まれるものではないですから。 

で、何の知識もないけれど、飛び込んでみました。WEB制作会社へ。

当然ながら毎日毎日毎日毎日、大変でした。初心者とはいえ中小のWEB制作会社にありがちなブラック会社だったこともあり、非常に苦しい現場でした。

けれど今、私が持つWEB知識もWEBライティングスキルもここで培われたわけですから、どれだけブラックでもとりあえずは感謝。 

「書きたい」という意思だけで、基本的なHTMLやCMS(wordpressやMovable Type)の操作、SEO、リスティング広告、GoogleAnalytics、簡単な画像作成等々よく覚えたと思います。この頃のことを思い出すと涙が出そうですが、ありがとうと言っておきましょう。

ただ、本当に文章しか書けない人間なのでHTMLもそこから派生するJavaやらCSSも基本が精一杯。これ以降の会社でも率先して「できます」とか「やりたいです」とか絶対言いませんでした。どうしてもという場合は「崩れても大丈夫ならやります」って言うとだいたい「じゃあ大丈夫です」となるので、苦手な方におすすめの断り方です。

 しかしその後、ブラック会社ゆえに身体と心が破壊されそうになり早急に退職。 

3.さすらいのフリーライターの道へ

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WEB制作会社を辞めたあと、一通りのWEBライティングはなんとか習得したのでフリーで一回試してみようと思いました。人に雇われることに嫌気が差した、というのも後押ししています 。

怖いもの知らずにしか見えませんが、幸いにも独身で実家住みだったため何も失うものはありませんでした。
 
そして足場固めとしてアルバイトしつつライターの仕事を探すことに…。このときのアルバイトもWEBアシスタント(HPビルダーで作ってたため苦手な私でも多少操作できた)だったので、HP制作や掲載するための商材撮影、その紹介文などをやらせてもらっていました。

あとは、会社のTwitterやInstagramなどSNSのやり方なんかですね。せっかく仕事するなら時間が無駄にならないように興味のあることをやっていました。
 
肝心のフリーライターとしては、皆さんご存知のランサーとクラウドワークスでお仕事探しです。WEB制作会社でのライティング経験あれど、フリーライターとしては初心者だったので実績は一から積み上げることになりました。

今までの実績をポートフォリオにまとめ、webライターの資格なども取ったりしてます。目で見える経験値と能力を示さねばとなかなか必死でした。

そんなフリーライター初心者の大きな関門とでも言うのか、一文字0.5円からのスタートは厳しかったです。1000文字書いたとしても数百円。執筆時間やリサーチ時間、光熱費なども当然ながら換算されません。
 
こりゃいかんと考え、自分ひとりで仕事を取ることに変更。舵取りも自分で決められるのがフリーの良いところです。会社のライター募集を見ては応募し、知り合いのツテで仕事を当たったりと、本当に細々と仕事を貰っていました。

社会人になってから一番お金が無かったのもこの頃でしょう。友人との飲み会や旅行もほぼゼロでした。
 
WEBライティングに関する記事や、SEO、美容師、整体、旅行会社、色々と仕事をさせてもらいましたが、まったくしっくり来ず…あるとき気付きます。「もっと好きな分野について書けばいいじゃないか」と。

4.好きな記事が書ける社内ライター


数年かけ七転八倒の末に行き着いたのが、結局、好きだった歴史に関することでした。

興味のあることに対する行動は異常だとよく言われますが、このときのスピード感は自分を誉めてやりたいです。探してみたら本当にピッタリの社内ライターがあったので、一も二もなく応募。そこで本業フリーライターは終わり、今は雇われ一筋です。

ここではある程度ひとつの案件に時間をかけられるので、じっくり愛を持って執筆に取り組めます。また、上司もこちらの意見に耳を傾けてくれるので仕事も大変やりやすいです。
 
一時、社内ライター業を離れて別の業種をやりましたが、激務だったため体調を崩して前職に戻って来ました。憧れた業界での仕事だったのでほんの少し心残りはあります。でも肌に合わないことも理解でき、わずかでも体験できたことで、大きな後悔はありません。 

けれど違う仕事をやってみて、改めて私はライターの仕事が好きなんだと再認識。全部必要な時間だったと今はそう考えています。そして再度、私を受け入れてくれた、職場には感謝しかありません。

5.地味ながら小さな人生設計


前述したことになりますが、この先もゆったりと好きなことを書いていけるお仕事ができることが理想。それにはまず、求められる人材でいなければいけないので、その努力は怠らないようにしたいところです。

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