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家族は“想い”からはじまる|海のはじまり

『海のはじまり』というドラマを観ている。

脚本家の生方美久さんが描く、人と人の交わりと愛、繊細な感情描写と心に残るセリフが好きで、これまで『silent』『いちばんすきな花』と続けて観賞してきた。

今回は生方さんの描く世界が観たい、という気持ちに合わせて、この物語のテーマにとても興味が湧いたことがドラマを追いかけていこうと決めた理由だ。


人は、いつどのように“父”になり、いつどのように“母”になるのか。この時代だからこそ伝えたい“親子の愛”を通して描かれる“家族”の物語。

『海のはじまり』イントロダクションより


いつどのように父になるのか?
いつどのように母になるのか?
家族とはいったい何なのか?


子どもを産んで感じることは、
子どもを産んだからってすぐに母親になれるわけではないということ。

「我が子は可愛い」と聞いていたけれど、
最初から可愛くて可愛くて愛おしかった訳ではない。

母と子としての関係を
最初から築けていた訳ではない。

『母性』という世に出回る謎の存在が
“母”にしてくれる訳でもない。


“家族”も同じ。

次男を出産し、家に戻った。
その時最初に感じたことは、

「家族って
すぐになれるものじゃないんだな」

ということ。

長男に次男を受け止めてもらうことも。
家族の生活に次男の存在が馴染むことも。
そこに居るということが当たり前になることも。

普通のことじゃないんだな、って思った。

家に帰って。
部屋に次男をねんねさせる。

その不思議さ。
違和感。

私自身がそれを感じたからこそ、
今の当たり前がとても大切でかけがえのないものなんだと気づけた。


一緒に暮らしだしたら?
夫婦になったら?
子どもを産んだら?

“家族”はいったい
いつ始まるのだろう。



いつどのように父になるのか?
いつどのように母になるのか?
家族とはいったい何なのか?


それは気づいたらそうなっているもので。
当たり前で。

でも、その当たり前はとても奇跡みたいなもので。

なんとなく一緒に住んでいるからって
家族や親になれるなんてことはなくて。

この人と一緒に
生きていきたいって。

そう思って、
一生懸命に交わること。

関わることを諦めないこと。

覚悟すること。

そういう“想い”が
父や母や
家族という形になるんだと。

そんな風に今は思っている。



『海のはじまり』

このドラマが描く「はじまり」は
いったいどんなものなんだろう。

そんな期待を胸に
月曜日を楽しみに待っている。

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