想いを届けるのにトンマナがすごく大事なんだけどどう伝えたら伝わるかな
デザインやブランディングのお話をしている中で出てくる『トンマナ』という言葉。
この『トンマナ』というものは、何かを伝えたい、届けたい!というときにものすごく大切なんだけど、なかなか大事さが理解されない。
なんなら、デザイナーの中でもトンマナを意識できずに「なんとなく」で作っている人もいるのではないだろうか。
まず、『トンマナ』って何?という問いには、Googleさんがいろんなページを出してくれるので、その中から引用させてもらいます。
個人的にはすごく分かりやすく解説してくれているんだけど、多分、専門的な方でないと解釈が難しいな、とも思う。
要は、色や明暗、文字のフォント、言葉遣い、サービスを届けるときの態度や方法にいたるまで、すべてにおいて一定の印象を相手に渡せているか、ということ。
例えば。
色が分かりやすいので色で考えてみる。
最近話題の、AIでオリジナルカラーパレットを生成してくれるColorMagicで、以下のパレットを生成してみた。
女性と男性で、こんなにも色味に違いが出る。
そして、この色味というものは、一般的に見る人に「女性らしさ」「男性らしさ」という印象を与え、自分がこのサービスの該当者なんだと認識させることができる。
つまり、届けたい人に届ける手助けになる、ということ。
もうひとつ、色味の例を以下に。
これも、だいぶ雰囲気や受ける印象が違うのではないだろうか。
私は2歳児を育児中の身だが、下の色味で宣伝されているおもちゃは多分買わない。
というか、もしかしたら私のところまで届いてこないかもしれない。
こんな風に、色だけで見ても相手に与える印象や雰囲気は全然違うということ。
これをさらに、
どんな文字を使うのか。
どんな態度で顧客に接するのか。
どんな方法を使ってそれを届けるのか。
という細部にいたるまで、意識して統一感を出すこと。
それをすることによって、
『●●といえば、コレ!』
と相手の頭の中に深く印象づけることができる。
ファンになってもらえる。
ここまでトンマナについて書いてきて思うのは、
やっぱり
「相手を想う」
ことが大事なんだなぁ、ということ。
どんな色だと自分ごととしてとらえてもらえるかな?
どんな文字だと受け止めやすいかな?
どんな態度で接することが好まれるかな?
どんな方法を使えば生活の中で目にしてもらえるかな?
そんな風に「相手を想う」こと。
『トンマナ』なんて専門用語だと堅苦しいけど、要は「思いやり」の心ってことなんだよね。
そして、「思いやれる」ってことは、明確に相手をイメージできているということ。
だから、
「誰に」届けたいのか?
ということを、より鮮明にイメージできていることが大切なんだ。
だって、「思いやり」は相手の立場にたてることなんだから。
余談として。
トンマナの話を何か分かりやすくお伝えする例えはないかなぁ、
と考えていて、こんな話はどうだろう?と思ったことをここに書く。
例えば。
自分の家に、ピンときたお気に入りの家具を出会う度に買い足していく。
ふかふかのクラシカルな深緑のソファ。
和風モダンなダイニングチェア。
子どもらしいカラフルな色味のテーブル。
イメージつきにくいけど……、イメージしてみる。
家具ひとつひとつはお気に入りなんだ。
どれもすごくイイ!と思って買ってきた。
だけど、お部屋の中の統一感というか、親和性というか。
そうゆう、全体のことを考慮していないせいで、なんかすごく落ち着かない部屋になっている。
デザインしているときも、気をつけていないと往々にしてこうゆう状態になる。
キャンペーンのバナーをものすごく繊細に作りこんだものの、トップページの雰囲気とかけ離れていてチグハグ、とか。
細部ばかりを注視していると、全体を俯瞰してみる姿勢を忘れてしまう。
そうゆうWebサイトに出会うと、上で書いているお部屋をイメージしたときのような、
なんとも落ち着かない、ムズムズするような唸りたくなるような。
そんな気持ちが湧いてくる。
これは、制作者だからだと思うんだけど。
普通の人が見たらきっと、
「妙な違和感」として捉えられて、印象に残らないサービス、もしくはそれが不快感になって去って行ってしまう、といったことに繋がるんだと思う。
なんだか、分かりやすかったのかそうでなかったのか、という例えになってしまったけど。
自分の想いを届けるのに『トンマナ』はとっても大事なんだよ、というお話を書きました。
まとめると、
トンマナは「思いやり」の形。
「思いやり」は相手の立場にたつこと=「誰に?」を鮮明にイメージすることが大切。
【好きの気持ちが、つながる、ひろがる。】
想いを言葉とイメージでカタチにする。
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