見出し画像

なぜ<クリエイター参加型NFTプロジェクト>を立ち上げたのか?

まず根底に、せっかくのキャラクターを絵だけで終わらせたくない、世界とストーリーの中でキャラクターはもっと大きく羽ばたける、という思いがあります。

日本のNFTプロジェクトで有名なイケハヤさんのCryptoNinjaがあり、Web3時代のキャラクターということで、CC0、つまり版権と呼ばれるものを基本フリーにしています。最近はこの流れに乗るプロジェクトが増えてきており、これは画期的なことで、とても素晴らしいもので、実際僕もこの版権の壁にこれまで散々跳ね返されてきました。

ただ、僕は少し違う見方もしてます。アニメ業界を例に見てみます。
日本のアニメ業界最大の問題の低賃金問題がよく取り上げられます。
今までの版権は、版元と呼ばれる企業に利益が入る仕組みで、それは特に問題ではないのですが、この版権料はアニメーターの賃金にはほぼ回ってこないのです。もしこの版権料が制作者にも分配されるとしたら、より良いアニメ作品ができるのではないか。

同じように、フリーのイラストレーターの多くは、ゲーム会社やクライアントにイラストを制作し、その著作権も含めてクライアントに譲渡するという契約でお仕事をしています。だからゲームがどれだけヒットして、グッズ化されても、キャラクターの作者には何も還元されません。

そこで逆説的に、そもそもクリエイターが主役として、制作に関わり、その作品が大きくなり、さまざまなビジネスのロイヤリティを得られるとしたら、どんなに素敵か、それこそがクリエイターが主体の時代といえるのではないかと、僕は考えます。

それならば、別にNFTコレクションのプロジェクトでなくとも、その形式をとったゲーム開発やアニメ制作でも良いではないかと思うかもしれません。
それは単純な答えで、資金問題です。
ゲームもアニメも大きな資金が必要となります。その資金をいわゆる第3の存在から調達したとすると、その投資家に利益を分配しなければなりません。そこで、NFTコレクションの販売というかたちで、ファンも参加できる仕組みにすれば、クリエイターもコレクターも利益を得ることができると考えます。クラウドファウンドももちろん同じですが、そこはインターナショナルにできること、NFTというiconicなものを持つことで、ファンはより参加感を得られるだろうと考え、NFTのプロジェクトとしました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?