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悩ましい助動詞

我々を悩ます助動詞過去を解決する前に簡単に助動詞についておさらいしましょう。どうぞ最後までお付き合いください。解決は→ココ

以下の文、助動詞がなければ、実際の彼女の動き。
助動詞があると、彼女が〜するのではなくて、話者の彼女に対する意見、見解。


中学生の頃、現在形や過去形から助動詞を含む文の書き換えをやらされましたが、注意しなければならないのは

助動詞が来たからSを取って原形にしたのではない。
助動詞が来たから過去形を原形に戻したのではない。


さらに、注目して貰いたいことは、助動詞が動詞より先に来ている事です。
ということは、話者は、助動詞を使うとき、既に主語(この場合、彼女)に対する見解を述べることを念頭に置いているのです。だから、話者はその次に原形を用いるのです。中学で文法問題を解いたときと逆なのです。
『原形』とは動きの概念、実際まだ動いていないこと、この場合は話者の頭の中の事(話者の意見、見解だから)です。繰り返しますが


助動詞が来たからSを取って原形にしたのではない。
助動詞が来たから過去形を原形に戻したのではない。
She runs 10km in under an hour.
She ran 10km in under an hour.


話者の頭に、この現在形と過去形の文章が先にあったのではありません。くどいようですが、助動詞が現在形や過去形を、原形に変化させたのではないのです。
話者は、彼女に対する見解、意見を述べるから、原形を用いたのです。助動詞が来たから原形にしたのではなく。原形は話者の頭の中の事(話者の意見、見解)だから。彼女が〜するとかの、彼女の行動ではなく、話者の彼女に対する見解、意見。


英語では、話者は登場人物として自分をPresent, Past formに登場させていながらそれを俯瞰的に見る位置にいる、神の目(観客の目)の位置にいます(詳細はココをクリック)。
その登場人物"I"の頭の中のことだから、原形を使うのです。
下図でいうと、吹き出しが原形を使うところ。


Present, Past form
吹き出しが話者の頭の中、原形を使うところ


簡単に主要な助動詞を整理してみましょう。

canの本質の意味は、ドラクエやファイナルファンタジーで、選択コマンドがあると言うこと。結果的に、その選択コマンドは実行できるし、そのコマンドを選ぶ可能性もあると言うこと。許可についても、「あなたにはその選択コマンドがある」。申し出、依頼では「私には、あなたには、その選択コマンドがありますか」
ということ。

mayは「裏or表」、「白か黒」、「onかoff」etc・・・つまり50%。ただ、日本語のニ択としてしまうと、canの一形態、延長上となってしまうので、二択という言葉は使わない。

willは、断固とした話者の主語Sに対する意見、見解。

助動詞は話者の彼女(主語)に対する意見、見解であって、確定していない、事実になっていない(Present form現在形もしくはPast form過去形にいる話者の頭から外に出ていない)。それは過去時制であっても同じ。過去のその時の彼女に対する話者の見解、であるが、今とは全く関係がない。影響しないこと。

だがしかし!!
to be continuedーーーー→ココ

ここまで読んでくれてありがとう。
お疲れ様でした。
あなたに幸あれ!


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