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~第55回~「ヤマトタケルの話」

氷川神社は、社記によると約2500年前の第5代孝昭天皇の御代3年に創建されました。
以来今日まで、大宮の地で祈りの心を繋いでまいりましたが、長い歴史の中では様々な方の逸話が残っております。
例えば、第12代景行天皇の御代には、日本武尊(ヤマトタケル。倭建命)が参拝し、東夷鎮定の祈願をされたと伝わっています。

日本武尊は第12代景行天皇の皇子で、第14代仲哀天皇の父にあたる方です。
草薙剣を用いて熊襲征討や東国征討を行ったとされる、日本古代史上最も有名な英雄の一人ではないでしょうか。
日本書紀によると、日本武尊は東国征討の際、武蔵国(現在の東京都や埼玉県)や上野国(群馬県)等に立ち寄ったとあります。
その後、東国を望んで妻の弟橘比売(オトタチバナヒメ)を思い出し、「吾妻はや」(わが妻よ……)と三度嘆いた逸話から、東国をアヅマ(東・吾妻)と呼ぶようになりました。

東国の平安にむけ、祈りを捧げた古代の英雄・ヤマトタケル。
祈りの心は古代から変わらずに今に伝わっております。

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〔 Word : Keiko Yamasaki Photo : Hiroyuki Kudoh 〕

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