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~第20回~ 「鯉の話~その2~」 鯉のうろこ

前回に続き、鯉のお話を。
とはいえ、今回は和歌と鯉の御話です。

当社では1年を通し多くの神事や祭事を神様に奉仕致します。
その中に毎月15日に行う「献詠祭」がございます。
献詠祭では八雲会会員により献じられた和歌を御神前に詠じます。

明治時代には毎月の献詠祭に、全国の有志がお題に沿った和歌を氷川神社に献上しておりました。
そしてその和歌をまとめた冊子が今に伝わっております。

その冊子が『鯉のうろこ』。
明治16年(1883年)の『鯉のうろこ』には公家の方のお名前なども見受けられます。
さらには選者もおり、選者が全国から寄せられた和歌の中から、秀作のもの選び、それらを献上していたそうです。

和歌といえば、主祭神である素戔嗚尊は初めて和歌を詠まれた神様です。
詠まれた和歌「八雲たつ 出雲八重垣 つまごみに 八重垣つくる その八重垣を」は和歌の起源とも言われており、素戔嗚尊は和歌の神様でもあるのです。

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〔 Word : Keiko Yamasaki Photo : Hiroyuki Kudoh 〕

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