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第186回 氷川風土記「大湯祭と前斎」

11月30日より、武蔵一宮氷川神社の特殊神事「大湯祭」の前斎が始まりました。

大湯祭は11月30日~12月11日の12日間に亘る長い祭典で、釜で湯を沸かし、その湯により清めを行ったことから「大湯」とされると伝わります。
「武蔵州足立大宮氷川太明神縁起之書」によれば、至徳二年(1385)12月10日に干柴薪を焼いて炉壇のようにし、これを踏む火剣祭礼を行ったとあります。

この大湯祭は10日の本祭にあわせて酉の市がたつことから「十日市(とおかまち)」とも言われ、現在ではこちらの名称も有名です。
また、神職は神事の為の期間ですので、前斎(11月30日~12月9日)の間、10日の本祭に向け神社に籠り、潔斎致します。
この期間中、毎夜19時半に、かつての火祭りを伝える篝火(かがりび)を境内に焚き上げ、神事を行います。
また戦前までは、社家の神職が各自参道沿いの家々から号鼓を合図に提灯を持ち祭典奉仕のため参進したそうです。
この篝火にあたると無病息災、火防の御神徳にあずかるといわれております。

江戸時代から続く大宮の冬の風物詩「大湯祭」。
10日の本祭や十日市もさることながら、前斎の篝火にも是非、足をお運び下さい。

〔 Word : Keiko Yamasaki Photo : Hiroyuki Kudoh 〕

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