見出し画像

~第212回~「蛍の伝説」

6月8日と9日、氷川ほたるの会主催の「氷川神ほたる鑑賞会」が開催され、多くの方々が蛍を通し、自然の美しさや郷土の歴史、そして命の大切さ、儚さを感じる2日間となりました。

武蔵一宮氷川神社には蛍にまつわる伝説が残っております。

戦国時代、氷川神社の近くに寿能城という城があり潮田家の殿様が治めておりました。
この城には笛がとても上手なお姫様が住んでおりましたが、後に戦に負けて家臣共々、見沼に身投げをされました。
この時、氷川の大神様の化身である見沼の龍神は、彼女を不びんに思い、年に一度だけ蛍となり笛を吹かしてあげました。
時が経ち、氷川参道にこれまた笛の上手な少女・小笛さんが住んでおりました。
6月のある夜、どこからともなく美しい笛の調べが響いてきたので、彼女は笛の音が聞こえる方に行ってみました。
竹やぶをかき分けて進むと、蛍が乱舞する井戸があり、その中から笛の音がしてきます。
すると、大きな蛍が井戸の中から笛の音とともに現れ、彼女に語りかけてきました。
「怖がらないで下さい。いつも聞こえる笛の音は貴女でしたか。」 蛍となったお姫様はこれまでの経緯を小笛さんに語りました。

という氷川神社、そして見沼にまつわる蛍の伝説です。
蛍を見たら思い出すようなこのお話、これからも大切に語り継いでいきたいですね。

〔 Word : Keiko Yamasaki Photo : Hiroyuki Kudoh 〕

#武蔵一宮氷川神社 #武蔵一宮 #氷川神社 #大宮 #大宮氷川神社 #氷川 #神社 #神道 #神 #武蔵 #一宮 #ほたる #ホタル #蛍 #氷川神ほたる鑑賞会 #寿能城 #伝説 #笛
#musashiichinomiyahikawashrine #shrine #jinja #shinto #hikawa #omiya #saitama #japan #firefly

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?