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~第159回 ~「道饗祭」

武蔵一宮氷川神社では5月21日、世の中に流行病をもたらす疫神(疫病神)を掃却する神事「道饗祭(みちあえのまつり)」を取り行います。

本殿祭の後、神楽殿にて斎場祭を行います。

明治2年(1872)には4月17日に執行されたという記録がありますが、現在の太陽暦に改暦後は5月21日が祭典日となり、今に至ります。 この祭祀は、八衢比古神(やちまたひこのかみ)、八衢比売神(やちまたひめのかみ)、久那斗神(くなどのかみ)の3柱を祀り、私たちの生活圏に災いをもたらす鬼魅などの疫病神が入らぬよう防ぎ、守護を神々に祈願するものです。 さてこの道饗祭。

「道饗」とは、疫神が集落に入り込まぬように外から来る道の途中に食物をお供えし、神事を行い、疫神を迎え払うという意味。

この神事自体は神事に関する公的な祭祀の基本を定めた『神祇令(令義解)』(8世紀頃に成立)にも恒例の神事と定められています。

古くは毎年6月と12月に京城の四隅において斎行し、流行病がある時は諸国でも行われました。 この6月と12月は、それぞれ大祓がある月です。

大祓は、常に清らかな気持ちで日々の生活にいそしむよう、自らの心身の穢れ、災厄の原因となる諸々の罪・過ちを祓い清めることを目的としています。 日本人は古来、神社での祭事やお参りを通して、心も体も清らかであることの大切さを理解しているのです。

〔 Word : Keiko Yamasaki Photo : Hiroyuki Kudoh 〕

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