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~第153回~「雅楽の景色」

武蔵一宮氷川神社には「氷川雅楽会」という会があります。 氷川雅楽会は昭和10年(1935年)に発足し、氷川神社の祭典に奏楽を奉仕する雅楽会です。

4月の鎮花祭では「花しづめの舞」を奉奏し、また4月9日の護国神社の例祭には「浦安(うらやす)の舞」を奉奏致します。 雅楽は多様な種類の楽器を合奏しますが、指揮者が存在せず、互いに間合いをはかることで演奏の調和が図られる日本の芸術です。

日本には古代から神楽歌や大和歌などがあり、これに伴う簡素な舞もありました。

その一方、6世紀頃の仏教文化の渡来と前後して、アジア大陸諸国の音楽と舞が中国や朝鮮半島から伝来しました。

雅楽はこれらが融合してできました。 雅楽は10世紀頃にほぼ完成しましたが、室町時代、応仁の乱以降一度大きく衰退し、江戸時代に江戸幕府が禁裏様楽人衆を創設し宮中の雅楽を復興しました。

そして明治時代に政府により雅楽局が編成され、現在に至ります。

また、明治以降には一般の人も雅楽を行ってもよいことになり、氷川神社でも昭和10年(1935年)に氷川雅楽会を発足しました。 神社でふと耳にする雅楽。

その景色は、古代日本から現在にその音色を継承した、多くの楽人たちの想いが込められた音風景です。

〔 Word : Keiko Yamasaki Photo : Hiroyuki Kudoh 〕

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