「バレットジャーナル 人生を変えるノート術」読了しました



あとがき・謝辞部分除いても、403ページ。
ただ、この「分厚さ」が、インスタグラムや各種手帳術・ノート術周辺で賑やかな「バレットジャーナル」の全てを網羅したが故の分厚さ。

バレットジャーナルを始めている人、言葉だけご存知の人、自分自身へのまとめとして内容を紹介していきます。


■この本が「バレットジャーナル」において重要であることの理由

今まで日本で出版されてきた「バレットジャーナル」まわりの本は、「バレットジャーナルを活用している人」が出版した本。

対してこの本は、原作者本人が出版した本。

要するに、どなたの活用案もオプションも飾りもない「すっぴん」状態。
絵が下手でも、シンプル好きでも、飾りつけ大好きな人でも、どなたでも参考にしやすい。


■本の構成は、ざっくり3点

1.基本的な使い方
日々のタスクの振り分け方、年間予定、月間予定、目標など、基本的な決まり事の紹介。
それに加えて、「何故、チェックボックスではなく、・(点)なのか、と、どうしてそうなったの説明も、一つ一つ丁寧につづられている。

2.人生の生き方
自己啓発に近い、「目標の持ち方、考え方」。
人生の目標をうまく達成、または明確にするために、バレットジャーナルをどう使うかを、著者本人やその他の人々の実例を交えて紹介。
バレットジャーナルを使う上で、「こういう考え方をすれば」という提案でもある。

3.体験談とか図
著者本人の体験談、著者本人以外のバレットジャーナルを活用しての実例とか、基本のバレットジャーナルの図とか、著者本人以外のバレットジャーナルとか。基本白黒で、「見せる」ための華やかさはなく、現実的な印象(英語Ver・対訳付き)


■本書から得たもの、私の活用の仕方

・基本的な使い方と、「何故、そうするのか」の原理までもが網羅されているため、迷ったときの道案内的に利用できる(実際、現在のバレットジャーナル少し改変しました)

・「バレットジャーナルは現在進行形の自伝」
どう感じたか、何に対してどうしたのかを、毎日メモ書きで記録→「ええ、一か月前こんなこと考えていたの?」と自分の考え方の変化を「自覚」できる

はっきりいって、一週間前ですら自分がどう思っていたのかなんて忘れがちだったりするので、これは確かにお役立ちです。

・「夢中になれることを探すのが幸福への近道」(P196~210)
バレットジャーナルというツールの大前提として

・自分にとっての、正しい目標を達成するためのツール
・間違った目標に向かってバレットジャーナルを使っても、満足感が得られない

というのがある。
ようするに「行きたい場所は、「本当に行きたいのか、よく考えてから決定する」ことが大事だということ。

実際に著者も、友人と2人で起業して良好なスタートをきったものの、次第に会社のことなどどうでもよくなったという(現在はデザイン会社の社員)。


「僕たちは会社の経営がしたいわけじゃなかったのだ。(中略)製品はユーザーの生活には喜びをもたらしたかもしれないけれど、僕たちの生活に喜びをもたらしてはいなかった」
「僕たちは行動を起こして登山を始める前に、なぜ、この山を登る気になったのか、その根本にある動機を見つめる必要がある」


何回か職種と職場を立場を変えている私には胸に痛いが、よくわかる話。
現在進行形で、よーく考えて&行動していこうという戒めとして。


■未読の方へ

とにかく分厚いので、読了するのは大変です。
人によっては、自己啓発部分は「他の本で間に合っている」ともなるでしょう。なので、目標が定まり切っている人は、自己啓発部分はすっとばすのもありです。

ただ、「本来のバレットジャーナルは、シンプルなもの」「自分次第で加工していい」「こんな理由でこうなっているんだよ」を知るには最適の1冊。

それらを知ることによって、更に手を抜いたり飾ったりは断然しやすくなることでしょう。
フランクリンもバーチカルもほぼ日もシステム手帳も、ほとんど挫折してきた私でも、2017年12月から継続しているノート術なので!



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