新たなアールドヴィーブルへ (アートの旅の終わりに)/一日一微発見344
よい旅には終わりはない。
なぜなら旅という非日常が、それまでの自分の日常を変えてしまい、生活そのものをある種の旅に変えてしまうからである。
その意味で、未定形なコンテンポラリーアートは、観光やグルメの旅以上に、旅の本質と強くむすびついている。ヴェニス、チューリッヒ、カッセルと、久しぶりにまわって更に痛感する。
観光は「遠さと近さ」、グルメは「未知となつかしかさ」と。
しかし、アートは全く宇宙に放り出されるような存在の「リスクと快楽」にみちている。
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