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読書ノート この空白期に(クールベ の評伝を読む)/一日一微発見123

このコロナの期間に随分と、本を精読することができた。厄禍転じて、深い時間を与えてくれる。

以前にも、僕の読書法は、複数の本を同時に読むということだと書いた。

そして本を読んでいるときに、ふと別の本に出会って、すぐにAMAZONで注文してしまったりする毎日である。

「散漫・分裂の読書法」なんて、役に立たないのかもしれないが、「お釈迦様の手のひらから飛び出て」思考したいなら、この作業は、小さく見えて、実は重要な冒険だろう。

ベンヤミンの「パサージュ論」がある。

これを僕はいつも、高度資本主義の、ユートピアとディストピアが混在した、僕らがたった今生きる都市のことを、最初に書こうとした「センパイ」の本だと思って読んでいる。

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