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3.11から10年目の春が近づいてくる(分裂と融合について)/一日一微発見186

2011年の東日本大震災(以下3.11と表記)から2021年で10年がたとうとしている。

このタイミングで僕は、銀座奥野ビル306号室プロジェクトの運営メンバーである野村とし子さんとの協働で、3月10日(水)から15日(月)の、6日間の短期間にメモリアルな写真展「FISSION and FUSION(分裂と融合)」展を計画することにした。

2011年の3.11は、地震・津波・福島第一原発のメルトダウンによる放射能被害など、未曾有のカタストロフィーをもたらした。そのインパクトは、東北エリアにとどまらず、日本全体、そして社会文化全体のあり方を根本的に問う事件だった。

また、それぞれの個人に対しても、「自分に何ができるか」「これからの自分はどのように生きるべきか」を考えさせる、大きな変化の引き金となった。

僕はG/P galleryをやっていたから、「写真にできること」、「写真ですべきこと」について考えた。表参道ヒルズの地下のスペース「O」で、PHOTO/BOOKS HUBというアートブックフェアを行い、入場者から東北の写真祭への義援金を募り寄付を行ったりもした。

加えて、やはり大きな体験としては、数人の写真家たちとともに石巻などの被災現地に撮影に行ったことだった。報道写真は沢山あったが、自分の目、体で応答することが重要だと思ったのである。

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