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モノの中にある物語を感じること/一日一微発見195

僕が京都で借りている町家は、もう築後90年近いと言う。ほとんど改築されていない昔のままの古民家だから、すきま風が入るわ、いたるところがガタガタである。

冬は寒いし、夏は暑い。
にもかかわらず借りて住み続けているのは、やはり京都で暮らすことの面白さ、人々の暮らしと言うものを追想するのが好きなのだと思う。
京都に住みながらピカピカのマンションは、「流れ者」体質の僕ら夫婦には似合わないのだろう。「仮」だからこそ町家に住んでいるのだと思う。

今日は、京都から山形まで新幹線でやってきた。
なんと酔狂な旅。
この15年、毎年この冬の時期に美大での審査があり、それを口実に旅をする。

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