微発見キューブリック3

人間の「劣化」問題・キューブリック展で思ったこと/一日一微発見028

先日、ロンドンのデザインミュージアムで、映画監督のスタンリー・キューブリックの大回顧展を見た。

微発見キューブリック2


デビュー作から未完成の「ナポレオン」などの実現できなかった構想まで、一本ずつの作品がどのように作られたか。
シナリオやメイキング映像だけでなく、それぞれの作品にまつわる小物や写真が展示空間にぎっしりつめこまれていた。
実に見事に整理され、量だけでなく、深さを体験できるすばらしいキュレーションだった。
作品とキューブリックの人生がひとつのものとして整理されていたのである。
「遺品」は個人のものでも、過去のものでもなく、全く「未来」のものとして、整理され「遺物」ではなかった。

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編集者・アートプロデューサー・京都造形芸術大学教授/後藤繁雄です。 アートや編集のこと、思考、アイデア、日々起きていることなどをその都度書いていきます。 ここでの文章はハウトゥにはならないと思いますが、知性や感性を刺激したい人に読んでもらったらいいかなと思います。 僕は、人は、大きな出会いがやってきて変わるというより、微妙なものに気がついてだんだん変わることのほうが「可能性」が高いと思う。「微発見」。 それには、訓練が必要で、この「一日一微発見」も、僕の訓練法のひとつです。

「一日一微発見」というのは、僕が師匠だと思っている文化人類学者、故・岩田慶治が日々やっていたこと。 僕はそこからヒントをもらって、もう15…

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浜松と京都、東京の3拠点で暮らしながらアートプロデュース、編集、大学教授などをやっています。新刊 「超写真論 篠山紀信写真力の秘密」(小学館)「現代写真アート原論」(フィルムアート社)など発売中です。「自己編集(リエディット)」のためのスーパースクールも開講中。

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後藤繁雄の一日一微発見
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「一日一微発見」というのは、僕が師匠だと思っている文化人類学者、故・岩田慶治が日々やっていたこと。 僕はそこからヒントをもらって、もう15年ぐらい前だけど、ネットで日々連載していたことがある。 それを復活させてみよう。 僕の断片的思考訓練である。 長い文章も書きますが、散文的にキーワードのみの文章もあります。週に一回程度、3本くらいまとめて更新しています。 僕は、たくさん本も出していますが、プロフィールはこちらをご覧ください。 https://www.gotonewdirection.com/profile

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