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クリエイティブに生きるための場所を求めて(三ヶ日の小屋)/一日一微発見286

京都で5年半借りていた町家を引っ越し、浜松の三ヶ日に小屋を建てたので、今日はいろいろ持ち物を整理した。

京都暮らしは、大学生の時が最初でその後、何だかんだで総計は実質10年以上になるだろう。
しかし、西陣に住むのは初めてだったし、町家ホテル「四季十楽」(人気ホテルだったがコロナで休業した)をプロデュースするので、あらためて実際に町家に住んでみよう、という動機もあった。5年半ほどいた。

「家を引き払う」と言っても、その町家を引き継いで使ってくれる人の縁があり、大半のものは譲ってしまうことになったので、きわめて気楽なものではある。

世の中が言い出す前に、すでに多拠点生活に突入していたから身軽化していてよかった。

持って行くものは食器がいちばん多く、いつもなら「引越し」の主役となる「本」も少なかった。

多拠点生活だと、洗濯機や冷蔵庫は何台も必要になるわけだから、いつも中古やもらいものを駆使しており、手放すのも気楽なのだ。

思えば僕は編集稼業だから、本や資料は多いし、因果なことに自分でギャラリーや出版社をやっていたから倉庫も大変であった。

しかしよい出会いに恵まれて、コロナ前に、浜松に倉庫も移すことができた。
そして運命ともいうべき「場所」に巡り合うことになった。
それが、奥浜名湖の三ヶ日の湖畔の場所であった。

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