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台湾灯台紀行 -vol.02 高美灯台-

灯台マニアは湿地を目指す

2023年9月、台湾での初の灯台巡りが円満に完了した私&息子。
2回目の灯台巡りの機会は、意外にもすぐにやってきた。

日本から台湾に遊びに来てくれた友人(@旅慣れ度MAX)と、
台中に行こうという話になったのだ。
友人に、台中で行きたいところはあるかと聞いたら

友「そうだねぇ、『宮原眼科』と、あと、
 『レインボービラージュ』は行きたいなー!
 それと、高美湿地!」

私「そうだよねぇ、そのふたつ外せないよねぇ。
 それに、『台湾のウユニ塩湖』って言われてる
 高美湿地もいいよねー」

と、友人と話しながら地図をチェックしていて
手が止まった。

友「なに、どうかした?」

私「ちょっと待って

 灯台ある。 灯台行きたい、私。」

そんなわけで、友人のリクエストに便乗する形で
高美灯台 が、2つめの灯台に決定しました。

灯台 in 湿地

そもそも「湿地」とは何か。

湿地は水と陸地が出会う場所に形成されます。湿地には、マングローブ、泥炭地や沼沢地、川や湖、デルタ、氾濫原、浸水した森林、水田、さらにはサンゴ礁までもが含まれます。湿地は、南極・北極から熱帯域、高山から乾燥地帯、様々な国や気候帯など、どこの地域にも存在します

出典:Wetlands International ウェブサイト

「湿地」という語感から、なんとなく
釧路湿原のような緑々としたものを想像してしまっていたのだけど、
一言でいえば「高美湿地」は干潟です、干潟。

【このあと徐々に干潟の割合が増えていく】

美しい夕日、そして条件が合えば
鏡張りの風景が見られる場所だということで
台中から「夕日見学ツアー」に参加。

【旅行会社による撮影。ポーズめっちゃ細かく指示された。】
【ゲンゴロウとかシオマネキとかがいっぱいいます】

遠くまで続く桟橋。
一面に広がる干潟。
見たことのない風景にワクワクが止まらず
一目散に干潟の方向に駆けだそうとする息子の腕をつかまえて

私「待て。待つんだ。
  まずは先に灯台に行くんだ。

と、無理矢理灯台見学をねじ込んだわたくし。


なのに、
こんな無慈悲なことがあってよいのでしょうか。

【閉まってる。】
【工事中だって。】

えええ・・・。
呆然と立ち尽くす私に、
海からの強風が容赦なく吹き付ける。
砂がガンガン目に入って、心身ともにめちゃくちゃ痛いんですけど。

ちなみに灯台の概要は

台湾で唯一の紅白ストライプ模様で、高美湿地のそばに位置しています。
1982年に灯台の灯光設備はさらに海抜の高い「遠東倉儲」社の穀倉に移設され、現在の「台中港灯台」となりました。これに伴い、高美灯台はその役目を終えました。

出典:台湾観光局ウェブサイト

だってさ!

今回は残念なタイミングでしたが、でも、ここまで来て
灯台を拝めたことには変わりない。いつかまたリベンジしよう。

【赤と白のツートンカラー。たぶん台湾一おめでたい灯台だと思う。】

ちなみに「高美湿地」、この日は日没と干潮の時間帯が重なりすぎて
水が少なく、鏡張りの風景は見られませんでしたが
わずかに残る水面に映える茜色の夕日はそれだけでも十分美しく、
「もし鏡張りだったら、本当にすごかっただろうなぁ」と
まだ見ぬ景色への想像を掻き立てられました。
なお、満潮だと桟橋は閉鎖され
中に入ることすらできないらしい。
自然って難しい。

灯台も湿地も、いつかまたリベンジしよう。

【もう少し水があるときにまた来ます!】
【祝・2基目。】

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