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ショックと怒り

少し前に不倫に関するとある記事を読んでいたのですが、その記事は不倫された奥さんと不倫相手女性が友達になる話でした。そんな事あるのかって思いながらその記事を読んでいましたが、結果その記事は『不倫関係を継続したまま友達関係を良好に築いている話』だったので、とてもあり得ないと思いました(;^_^A

その記事が実話かどうかは知りませんが、現実的ではない話だなぁと思いました。

私も結構不倫相手の女性とは気が合う感じで、普通にお喋りをしたりしましたがこれは『不倫関係が終わった』という前提がなくては絶対に出来ません。少なくとも私はそうです。自分の夫と不倫関係にある女性とそれを寛容、共用しながら友達とか・・・私には絶対無理です。

正直どっちも頭おかしいって思う内容の記事でした(;^_^A

さて

何故そんな話をしたかと言うと、不倫相手女性と1対1でのお茶会は何と4時間にも上ったからです(;^_^A結構普通に色んな話してました。本当に好きな物が似てたりして・・・ある種困惑でした。

本当普通に出会えてたら友達になれてたんだろうなって思うほどに。

私はこの2人の関係が終わった、という事が『終わらされた』と思われるのが嫌でした。そういう風に思われたら、2人の仲を切り裂いたのは私になってしまいますから、『仲を切り裂いた敵』と認知されたくもなかったし、再構築する上でそれは絶対に思われたくなかったのです。

だから夫に彼女と話し合いをする前に一つ確認をしました。

『もう一度話せるならちゃんと話て彼女と終わりにしたいか?』と

夫はその問いに「許されるなら彼女の言い分をちゃんと聞きたい。俺の言い分はあの時全部伝えたから・・・・どちらかと言えば彼女の思いを聞きたい」と。

どんな恋愛でもそうですが、やっぱり未消化な部分を残す事は未練に繋がると思います。だからこそ夫にそういう問いを投げかけました。返答の通りやはり未消化な部分は夫にはある様でした。そして同様に彼女にも同じ問いかけをしてみました。

すると彼女は

女「夫君へ言いたい事が沢山あったから・・・それを伝えられるなら伝えたいっては思います・・・会う事が許されるなら・・・」

私は最初からどちらかと言えば夫より女性の方が未練がある様に感じてたので、やっぱりねって感じでした。でも女性はそのあと続けて

女「でも一旦は慰謝料をキチンと支払って・・・その時にまた自分の心の整理がついて話したいって自分が思う様であればお願いしたいです」

と言われました。

一度キチンと自分の罪を清算して、その時自分の心に問いかけたい、との事でした。

それならばその時またその話はしましょうと終わりにしましたが、彼女は夫君の事が本当に好きだったのです。色んな理由を並べてましたが、結局不倫関係を継続してたのは『好きだったから』以外何者でもないのです。だからこそ今回の結末を受け入れきれない所もあったのだと思います。

相手女性からすれば、散々甘い事を言われ夢を見て近い将来一緒になれる様な現実味が出てきてた所で、奥さんにバレてさよなら!!って感じですからね。私が相手女性の立場なら少なからず『夫君への怒り』も持ちます。一気に手のひら返された様な対応されてる訳ですから。

そして彼女はこうも言ってました

女「今になって思えば、夫君がああしたい、こうしたいって色んな事を言っていたのも『私と叶えたい現実』だったんじゃなくて、『奥さんと叶えたかった未来』なのかなって・・・本当に私の事を好きだったとは思えなくなってます、今は」

この言葉凄く聞いてて切なくなりました・・・

夫君の真意は分かりません。本当に彼女と迎えたかった現実だったのかも知れませんが、彼女からすれば今の現実が全てなので、そう思っても仕方がない事でしょう・・・

そしてそのあと彼女から重たい真実を告げられます。

女「・・・実は私23歳の頃に今の彼氏との子供を妊娠したんです」

女「でもその時経済的に無理だと思って・・・おろす以外の選択が出来なくて・・・私本当に昔からお母さんに憧れて、子供も欲しいって思ってて、だから・・・そんなお金が理由でおろさなくちゃいけないってのが本当に辛くて・・・・」

私も一度望まない流産をした経験がある身です。なのでその心痛な思いは聞いてて心苦しくなりました。私と違って中絶ですから・・・余計に苦しかったでしょう。自分達の身勝手な状況を理由に、身勝手に我が子を殺さなくてはいけない罪悪感は、流産のそれとはまた違うと思います。

女「だから・・・私次子供が出来たら何が何でも産みたいって思ってて・・・夫君の事が好きだったから・・・本当に子どもが出来たら良いなって夫君の子供が欲しいなって思ってました。すいません・・・」

私が不倫をバラす前まで一番恐れていたのは『相手の妊娠』でした。私は不妊治療の末、妊娠、流産してますし、ここで相手が妊娠したとなっていたら、私は多分生きてはいられなかったでしょう。

女「・・・でもこんな状況で、こんな関係で子供が出来ても・・・ダメだって思ってて・・・矛盾した気持ちがずっとあって・・・だから本当は彼の子供が欲しいって想いながら・・・私ずっと避妊薬飲んでたんです

その言葉は本当に私は衝撃的で、全てを察しました。

私「・・・それは・・・夫君は避妊してなかったって事?」

女性は黙って申し訳なさそうにただ頷きました。

以前確か話し合いをした時に・・・私は夫に「避妊してたの?」と聞いたのです。その時夫は「してた」って言っていた・・・まぁ全て本当の事を言わないだろうとは思っていたけど・・・そこが嘘なのか、と思ったら本当にショックでした。

不倫は軽率な行動であり、無責任な行為である、と言うのは頭では分かっていたけれど、流石に避妊はしてるだろうって私は何処か夫の事を信じてました。流石にそこはモラルある事をしてるだろうと・・・・。

そこのモラルすらなかった事が本当にショックでしたし、相手女性が過去にそういう経験をしてるにも関わらず、そこへの配慮を全く夫がしてなかった事、怒りすら沸きました。

正直こんな生々しい話聞きたくなかったです。でも聞かなれければ分からなかった真実でもあります。相手女性は「こんな話をしてすいません・・・聞きたくなかったですよね」と言ってましたが、聞けて良かった話ではあったと思います。ショックと怒りは半端なかったですが。

その後女性とは話が終わり良い時間になったので、また慰謝料を振り込んだら連絡します、と言って別れました。

そして私は夫が待つ自宅に帰りました。

夕飯を終え、彼女とどんな話をしたか色々と話をしました。その話の最後私は我慢が出来なくなり、夫にこう言い放ちました。

私「夫君さぁ避妊してなかったんだね」

夫「え」

私「私が聞いた時してるって言ってたのにね。」

夫「・・・いや・・・まぁ・・・うん。あの時してないって言えなかったから・・・」

私「・・・それはそうかも知れないけどさ・・・」

夫「・・・」

私「あのさ・・・もし彼女が妊娠したらどうするつもりだったの?」

夫は暫く思い悩んで黙ってましたが・・・ぽつりと一言だけ

夫「・・・逃げるつもりはなかったよ」

私「・・・逃げるつもりはなかったって何?」

もうその一言で私は限界来たので切れました。

私「逃げるつもりなかったとか、責任とるつもりだったとか、そんな事じゃねぇんだよ。夫君はさぁ、女性の体と人生なんだと思ってんの!?あの子が辛い中絶の経験あるの知ってるんでしょ!?そんな女性に対してよくそんな軽薄な事出来るね!?女性の体はあんたの欲望のはけ口じゃないんだよ!!どんだけ女性の体と人生軽視してんだよ!!ふざけんな!!」

夫は私がここまで声を上げる事がこの一連の中で一度もなかったので、かなり驚いて戸惑っている様子でした。

私「妊娠がどれだけ女性にとって重いものか知ってる!?体も人生も時間も環境も全部変わっていくんだよ!それを『逃げるつもりなかった』っておかしいでしょ!!無責任にも程がある!!これであの子が妊娠してたら私は死んでたよ。あの子ももしその先に中絶があったら死んでたよ。それだけ重たい罪を犯してんだよ、夫君は。三人の人間を殺す所だったんだよ、夫君は!!」

私「結局は夫君は女性の事を思ってないからそういう自分の欲望に駆られた行動しかできないんだよ。本当に大切にしてたら、愛人て立場に置けないし、置いたとしてもそんな軽率な行動出来ない。避妊しないとかありえない。どんだけ理性ないんだよ。そんな欲望の為に女性の体と心を傷つけるとか本当に女性軽視してるよね!!」

夫は何も言い返せず・・・本当に自分のした行動の浅はかさにようやく気付いた様でした。夫は何処か女性を軽視してるんだと思います。だからこんな身勝手な欲望だけの行為が出来たのです。私の事も相手女性の事もバカにしすぎです。自分の方が大馬鹿野郎のくせに。

私「私は同じ女性としてそんな風な扱いをされた彼女が可哀想に思う。そして夫君のした事は許せない。彼女が避妊薬飲んでたって知ってた?」

夫「・・・それは・・・知らなかった・・・」

私「彼女がどんな想いで避妊薬飲んでたか、分かる?彼女は本当に夫君の事が好きで夫君との子供が欲しいって思ったけど、この関係のまま子供が出来るのはダメだって自制かけて、薬飲み続けてたんだよ。ねぇ、この関係の果てに子供が出来て、その子供と向き合う事できたと思う?誰に対しても胸張って子供と人生送れた?こんな関係で子供が出来てそんな風に出来る訳ないんだよ。それなのに『逃げるつもりはなかった』じゃないでしょう。どんだけ快楽に溺れて現実見えてないのよ。本当にそこは反省して欲しい。私の気持ちもそうだけど彼女の気持ちもどれだけ踏みにじってきたのか。本当に良く考えて」

夫「・・・分かった・・・ごめんなさい」

ここまで言われて本当にやっと自分の浅はかさと罪が分かってきた夫

まだまだここから時間がかかりそうな気配も感じました。

不倫の果てに子供が出来て、逃げるつもりがなかった、と言ってもその先・・・不倫という果てに出来た子供と向き合う事が出来るだろうか?そして胸を張ってその子供を愛し育てる事が出来ただろうか?普通であれば、どんな人でも無理だと思います。ましてや私の夫や彼女には絶対無理だったでしょう・・・

本当に無責任で幼稚で理性がない夫にガッカリした一日でした・・・とほほ・・・(-"-)



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