市川羊

家を出ることのむずかしさ。ことばを拾って、必死に生きている。短歌。

市川羊

家を出ることのむずかしさ。ことばを拾って、必死に生きている。短歌。

最近の記事

『怪物』

意を決して『怪物』を観てきた。予定まで残された日は、自分にとって覚悟を決める時間だった。SNSをみる限り、絶賛されている一方で、当事者にとってはトラウマを想起させる描写があるとのこと。けど観にいかなくちゃいけない気がした。誰かと一緒に行けたのはよかった。ひとりだとダメだったと思う。 以下、短いけれどネタバレや感想を含みます。 まず、トラウマを思い出すシーンがあることは間違いなかった。 小学校でのからかい、大人たちの口からの「〜な男は」「普通」「結婚して子供を」「病気」「治

    • 自分らしく生きていかなければ 前編

      はじめに このnoteでは今までの人生を振り返りつつ、自分らしく生きることについて書いていきたい。 小中高を生き抜く 初恋の人が女性だったので、自分が周りの人間と異なることは小学生の頃からなんとなく気がついていた。 女性として生を受けて7年、小学2年生のことである。 友達と盛り上がる話題といえば恋バナなのだが、当時からすでにメディアや小説、周囲の人間の語りなどから異性愛がベースになっているんだと察していたため、私に「好きな人いるの?(よね?)誰なの」の矛先が向くと困っ

      • わたしと短歌のはなし

        短歌をもうかれこれ6年くらいやっている。 短歌との明確なきっかけは思い出せない。しかし、昔から本を読むことは好きだったが、膨大な文字数を前にして「ハイ感想をどうぞ」と言われてしまうと、何から触れればいいか分からなくなってしまって「おもしろかったです」としか出てこなくなる私にとって、(基本は)31文字で完結(とは限らないけど)する短歌とは真剣に向き合うことができたのだと思う。活字中毒をこじらせていることもあって、Twitterの活動、#tankaの存在を知るのはかなり早かった

        • こんにちは

          はじめまして、ヨウです。短歌をやっていてその活動名が市川羊と書いてイチカワヨウと読むのでこの名前です。 大学で それこそ短歌(一応詩も含まれてる)サークルを立ち上げたり、他にはお笑いもやってるし船舶免許も持ってる。自分で言うのもなんだけど本当に好奇心旺盛なひとだとおもう。 1年前くらいからnote始めたいnote始めたいってずっと言ってたので念願。でも日記は既に別のsnsでやっていたから、どういう風に書いていこうかなーって考えたときに、やっぱり自分のアイデンティティ(とくに

        『怪物』