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普通のおじさんが税理士試験合格目指して25年もかかっちゃった件#12

本当に久しぶりの投稿となってしまった・・・。
4月5日に最終勤務日を迎え、あとは有給消化をして退職日は4月後半に決定です。それまでゆっくりしよう、などお気楽に思っていましたがやり残した仕事のあと片付けや後任の方にお願いするはずの決算がお客さんから「わたし」にて作業して欲しいとの依頼があったり、また、開業準備やらで忙しくしていて中々投稿できませんでした。
町には新入社員の初々しいスーツ姿が目立ちますね。「わたし」も環境が変わり、新入社員みたいなものです。気張りすぎずゆっくり、みんな頑張れ!


あたらしく会計事務所で働き始めた方へ

以前にも投稿しましたが会計事務所って特殊な職場環境だと思います。法人であれ個人であれその事務所の先生の考え方ひとつで全く環境が変わってきます。冗談半分でゴットファーザーの世界で、黒いものを「白ですよね~。」と言えないと生きていけない、なんて話してました。
もしご自身が入社した事務所が自分に合わなければ早めに他の事務所へ移ることをお勧めします。体を壊してしまうことがあります。ただし、環境が悪くても自分の勉強になる、スキルが身につくなら最低2年は頑張ってみましょう(無理はしないでね)。

個人的な感想ですがヤバい事務所の傾向

過去勤務した事務所で「わたし」自身がココ自分に合ってないな、と思った事務所の第一印象です。

1)妙に静か
基本ひたすら自分の作業なので会話が少ないのが会計事務所です。しかし全く話し声がしない、人がいるのかいないのか判らないほど静かな事務所はヤバいですね。職員さんの間でこの事務所内では会話はしない、したくないといった末期症状の場合があります。「わたし」もあまりに末期症状で何とか雰囲気良くしようとちょっと周りの職員さんに話を振ったら先生から「おしゃべりもいいけど口じゃなく手を動かせ!」と怒られてしまい、それ以来「わたし」もその事務所で一言も口をきかなくなりました。

2)職員さんの大半が水筒を持参している
このケースもこの事務所のものには一切手を付けない、という職員さんの硬い意思表示の場合があります。近くにコンビニが無い、というケースもあり、一概に言えませんが事務所で飲み物を用意しているにもかかわらず職員さんが自ら飲み物を持参していることがあります。会計事務所って3時におやつ休憩をとる事務所があり、その時クライアントさんから貰ったお菓子が回ってくるのですが、末期症状の事務所ではこのお菓子に誰も手を付けなかったですね。

その他のケース

その他こんなこともありました。
1)冷暖房をつけてくれない。
だから冬はみんな職場でコート着たり、マフラーしたりしてる。流石に失礼かと当初は我慢して脱いで仕事してたけどみんな着てるので最後は「わたし」も普通にダウンコート着て仕事してました。

2)源泉徴収票をくれない。
源泉徴収票の作成練習と称して自分の源泉徴収票を自分で作らされる事務所がありました。それは偽造できてしまうしおかしいと言ったところ、作成費として1,000円掛かる、と。カチンときて、税務相談室に電話して確認したら自分自身で作成してはいけない、と解答がありました!と報告したら番頭さんが慌てて「わたし」の分だけこっそり作ってくれました。これもおかしいですが・・・。

3)おかし休憩が無給
書いたとおりおかし休憩がある事務所多いのですが、その分給料が15分間無給、という事務所がありました(結構あるのかな?)。ただ確定申告の時期は休憩なんて取っていられなかったし、取らなかったのでおやつ休憩は取らず(取れず)に仕事します。よって給料ください、って言ったら怒られましたね~。気分悪いからその時間は別の部屋で仕事してくれ。君はお金にがめついね!との事。イヤイヤ、そうでなくて忙しいときは休んでいられない、という事務所にいたので相談しただけなんですけど・・・。
他にもいろいろあったのですがこれから会計事務所で頑張ろう!と思っている方が落胆しないようにこの辺で。
良い部分もいっぱいありますよ。勤怠については緩い事務所が多いかな。自分のノルマをこなしていれば融通きいたりする事務所が多い気がします。

面接を受ける方へ

初めて会計事務所で働こうと思って面接を受ける方へ。何でも遠慮なく質問してみてください。
そもそも応募要項の待遇が良い事務所ほどきつい傾向にありますので給料面ではあまり高望みしないでまずは会計事務所に潜入してみる、くらいの気持ちが良いかと思います。

1)平均年齢
平均年齢があまりにも低い事務所は採用しても長続きせずに退職してしまうので結果、平均年齢が低い傾向にあると思います。また、開業してからの年数が短い税理士法人も気を付けてください。急成長していて人が足りない、といった場合があり、その場合は内部がぐちゃぐちゃで残業バリバリというケースもあります(そういう税理士法人から転職してきた方がいました)。

2)残業時間
普段の残業時間と繁忙期の残業時間とを聞いてみてください。繁忙期の残業時間が半端ない事務所もあります。また、新人さんの残業時間も確認してください。新人さんでも残業時間が多い事務所だと全く人の手が足りていない、とうケースもあります。

3)入社1年、入社3年の男女別離職率
女性の離職率が低いことは良いことだと思っています。1)に関連するのですが、きつい・やりがいがない・頼る人(先輩)がいないケースだと入社1年以内の離職率と女性の離職率が高い傾向にあると思います。職場の男女比率も聞いてみると良いでしょう。

4)即決する事務所
面接して即決して内定を出してくれる事務所もあると思います。「わたし」が勤めていた事務所でも面接して二次面接の連絡をすると、内定をもらえたので辞退します、とのご返事をいただくことがあります。相思相愛で即決であれば良いのですが、全くマンパワー不足で取り敢えず人材が欲しい。ちょっとよさげな人であればすぐ採用!というケースもあります。税理士法人、特に都内の税理士法人は超大手でない限り似たり寄ったりではないかなと思っています。自分に一番合っている事務所はどこか?よく考えてからでも大丈夫だと思います。
さて、上記のような質問をしにくい場合もあろうかと思いますが臆せずどんどん質問して確認してください。色々聞いてみると相手も本音で話してくれたりしますし、この人面倒だな、と思えばそもそも採用されませんし、その方がラッキーだったりします。「わたし」の偏見かも知れませんが経営者の税理士は多かれ少なかれ頭のどこかには「働かせてあげている。勉強させているのにお金払っている」と考えている人がほとんどではないかな?(偏見すぎますか?)だから給料(お金)の話をすると極端に嫌がる税理士もいます。若くて税理士試験合格に苦労している税理士は自分の身に置き換えて親身になってくれる人もいる。ただし、苦労しているだけに結構シビアで甘い考えの人には共感してくれない傾向にあるかと思います。

あとがき

若い人を育てたいと思ってもやはり先立つものはお金。自分の生活が成り立たなければその夢もかないません。税理士も中々厳しいご時世なので先ずは自分自身を何とかする事。そうしているうちに段々と「経営者」になっていっちゃうのかな・・・。スタート後はそんな状況も報告できるとリアルですね。

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