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普通のおじさんが税理士目指して25年もかかっちゃった件#36

noteでの投稿を始めて4ヶ月位が経過したでしょうか。フォローしていただいている方も30人以上になりました。全体累計でなんと7,000回以上読んでいただき、スキしていただいた回数も300回を超えています。とてもありがたいことで感謝です。
自分でnoteのホームページから自分の記事が目に付くかといえば#をいくつかつけていますが全然出てきません。使い方が良くないのかな?それでもどうやって目にしていただいたのか初めての方にスキをいただくことがあります。それも結構な頻度で。この寂しげな愛猫の写真がインパクトあるのかな。猫さん、もう結構な高齢(17歳だっけな?)なのですが「わたし」の後をヨレヨレと付いて歩きます。今はビヨ~ンと幸せそうに机の下で寝ています。
今回は税理士登録について書こうかな。


登録のための必要書類です

合格後、所属税理士になるか開業税理士になるかは別として登録はしようと思っていましたので情報収集スタートです。「税理士 登録 書類」みたいに検索すると税理士会のホームページに辿り着いて書類のダウンロードや記載要領の入手ができます。併せて登録する地区の税理士会(「わたし」の場合は千葉県税理士会)のホームページにも情報がありますのでこちらもチェックです。登録時には税理士事務所や税理士法人での所属税理士(勤務税理士)、独立開業する開業税理士を決めておかないと書類が書けません。「わたし」は色々あって開業税理士を選択しました。記載要領にそって提出した書類は以下のとおりです。
1)税理士登録申請書
2)履歴書(税理士登録事務取扱規程第3号様式)
3)誓約書 日本税理士会連合会宛(税理士登録事務取扱規程第4号様式)
4)もう一つ誓約書 千葉県税理士会宛(ヒナ型4)
5)以下の証明書
イ)登録免許税60,000円の納付書のコピー
ロ)証明写真 3枚
ハ)住民票
ニ)身分証明書←本籍のある自治体が発行してくれる禁治産者でない、という証明
ホ)登録要件を満たす書類(「わたし」の場合は合格証書)のコピー
ヘ)課税証明書
ト)在職証明書(税理士登録事務取扱規程第2号様式)
チ)ト)に係る印鑑証明書
リ)事務所(自宅)の謄本
ヌ)過去2年分の源泉徴収票(申告している場合は申告書控)
こんなに提出するんですよ!そりゃ大変です。しかも全て手書きです。「わたし」は1週間位で用意できたかな。大変なのは本籍地が遠方にある方は身分証明書、それとよくネットにも出ている在職証明書ですかね。事務所の先生によってはこの在職証明書を書いてくれないといったトラブルもあるようです。また、実務経験2年を証明するための在職証明ですので1箇所で1年、もう1年は以前勤務していた事務所で喧嘩別れしている場合はなかなか難しいかもしれません。「わたし」の場合は1箇所で2年を証明でき、さらに正社員でしたから簡単でしたがアルバイトの場合は労働時間を記載するなど更に複雑なようです。因みに「わたし」はすんなりと証明書を用意いただけたのでありがたかったです。
上記書類を事前チェックしてもらうために登録する税理士会へファックスします。自宅にファックスがないので連絡先の電話番号(携帯番号)を送信票に記載してファックスしましたらすぐ電話が来ました(一緒にメールアドレスも書いておくと喜ばれると思います)。
完璧に揃えたと思っていましたが第一声書類が足りていないので不足書類を送れとのこと。これ、記載要領からは読み取れないんです。記載要領には状況により追加書類がある、とはなっていますがフローチャートみたいなものを用意してもらえると助かるんですけど。追加提出したのは次の書類です。
1)誓約書 千葉県税理士会宛(書式2)
3)念書(書式3)
4)無職期間の事情説明書
5)退職理由説明書
6)案内図と間取図
7)事務所予定の場所(「わたし」の場合は自宅と仕事部屋)の写真
8)建物全部事項証明書と所在と住居表示の違いについて
ここまでで1,500文字超えてます!大変です。

大変だったこと

「わたし」が登録にあたり勘弁してほしい!大変だったと感じたこと書きますね。
1)書類が手書き
エクセルデータ用意してもらってパソコン入力できれば良いのですが全て手書きしなくてはいけません。「わたし」、長く在籍した事務所以降は転職を繰り返していたので税理士登録申請書の経歴欄と履歴書を書き上げるのが大変でした。誤字は訂正線で消して訂正印で良い、とはなっていますが汚らしいので書き損じる度に作り直しです。履歴書は10回ちかく書き直したと思います。
2)転職多いと履歴書がえらい大変
1)と併せて高校卒業してからの職歴を空白期間がないように記載しなくてはいけません。以前に先生から申請にあたり履歴書書くよ、とは聞いていたので源泉徴収票等の過去の書類はある程度保管していたので助かりました。びっくりしたのは大学受験浪人も記載する必要があること。
いつ辞めていつ入社したなんて完璧には覚えてないですよね。でも間違ったこと書いてしまってその部分の証明書の提出が必要となった場合に日付(期間)が違うとなるとことなので役立ったのは源泉徴収票・雇用条件通知書・卒業証書ですね。「わたし」、5月31日退職して次の職場に6月13日入社だった期間がありまして、よって、6月1日から6月12日までは無職だったのでこれもきちんと書きました。
3)個人情報ダダ漏れ
担当の方から申請書の経歴欄と履歴書は同じ内容を記載してくださいと言われましたがだったら1つで良いんじゃないかね?さらに無職の間はどうやって生計立てていたかも申告する必要があります。配偶者や親族に養ってもらっていた、とか貯金取り崩して生活してていたとか書くんですけどそれ必要ですかね?この間にニセ税理士のようなことして生計立てていないかの確認らしいです。
さらに退職理由も申請する必要があります。契約満了で退職等であれば問題ないですがこれは電話で担当の方に聞きました。
「人によっては同じ税理士会の管内の事務所でブラックだったから退職した人もいると思いますが申請にあたり問題にならないんですか?こんなの書けないですよ!(実際このケースだった)」と。すると担当の方は
「登録に不利になることはないので正直にご記入ください。中にはつらつらと問題があって辞めたことを書かれる方もいらっしゃいますし、そちらは本当に安心して真実をご記入ください」とのお話でした。
4)仕事部屋
それと仕事部屋の写真も撮り直しを依頼されました。秘密情報を取り扱う仕事で家族に対しても守秘義務があるので完全に独立している部屋であることがわかるようにしてください、とのことで部屋に扉があることがわかるように撮り直しました。ですのでノートパソコンでリビングで仕事しようとしている方、申請時には指摘されるかもしれません。間取図ではどこに机をおいて電話はどこ、プリンターはここ等、かなり具体的に書く必要があります。コロナ以降は実施していないようですが実際に担当の税理士の方が訪問するようです。「わたし」の場合は電話での確認でしたが以前勤めていた事務所の先生宅には実際に訪問があったそうです。
余談ですが情報漏洩の問題もあり、シェアオフィスでの登録申請はできません。部屋を借りる際も居住用ではなく、事業用として賃貸していることが契約書でも確認できて、さらに大家さんから承諾書みたいなものへの署名が必要だったと思います。自己の所有物件があるときは当初は自宅でやる以外に選択肢はない感じです。
失敗したのは申請書に自宅の固定電話を記載してしまいまして、これそのまま名簿に載る電話番号になります。どなたかのホームページに記載がありまして担当の方に変更をお願いしたい旨お話したら今なら変更できるので変更しておきます!とのことだったですが結局支部から連絡があって変更届が必要でした。
自宅の電話はやめたほうが良いです!名簿は公開されるので税理士登録後1ヶ月位は営業の電話が頻繁にかかってきます。事業用の固定電話も考えましたが結構費用がかかるので携帯電話で登録してます。税理士会や税務署等、電波が不安定で困る電話は家の固定電話を利用していまして今のところ不便は感じていません。楽天モバイルを利用していて月1,000円位で運用できてます。できれば自宅住所バレしたくなかったので事務所借りたかったのですが背に腹は代えられません。

その後の流れ

無事に事前チェックが終了すると初めて本申請です。郵送でも可能ですが何かあると怖いので直接税理士会へ提出しに行きました。この後、税理士会での書類審査→税理士連合会調査部会での書類審査→連合会審査会にて登録の流れです。それぞれ審査実施日が決まっているので締切日があるようです。締切を過ぎると次回(翌月)の審査になるので人によっては1日違いで登録が1月遅れることになるようです。
「わたし」は初ファックス後追加書類の連絡、修正依頼、最終修正依頼で3回連絡がありました。本当に大変でしたが担当の方からは「「わたし」さんは正直かなりすんなり申請書類が作成できた部類です。」とのこと。嬉しいような驚くような。
担当の方のお話ですと資格の性格上、どういう人物か慎重に判断しなくてはならず、さらにそれを書類だけで判断することになるのでどうしても煩雑になってしまう、とのご説明でした。
だったら面接を実施すべきだし、少なくとも手書きやめません?とは思います。事務所までの案内図も手書きなんですがグーグルマップの方が正確だし分かり易いし、少なくとも案内図は改善したほうが良いと思います。担当の方も登録申請が煩雑と申請する人から意見があがるとは言っていましたが、登録が完了してしまうと関係ない話になるので改善が進まないのかもしれません。
税理士会の調査委員から連合会での登録までほぼ1ヶ月。税理士証票伝達式が翌月始め、税理士会の調査委員会前の事前チェックにかなり時間がかかるのでスタートしてから登録できるまで3ヶ月程度かかります。

あとがき

ここまでほぼ4,000文字を要しました!このことからもいかに登録が大変かご理解いただけたかと。先日の税理士試験で官報合格に到達する方もいらっしゃるかと思います。参考になれば。また、現在挑戦中の方、「わたし」のように転職が多いと大変です。ご自身の履歴で不明な期間が発生しないよう、書類の保管等しっかり行ってくださいね。それと職場とは揉めないように。「わたし」、おそらく数か所の事務所では証明書の発行をしてもらえなかったと思います。直近2年でクリアできれば良いそう(過去の事務所からもらう必要はない)なので参考にしてください。ただし、これ各税理士会によって違うようですので登録の際はそちらの税理士会にご確認ください。
なんだかつまらない投稿になってしまいましたが参考になる方がいらっしゃれば幸いです。



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