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普通のおじさんが税理士目指して25年もかかっちゃった件#37

先日税理士支部会のお手伝いで事務局へ行ってきました。税理士登録して比較的早い段階でお手伝いのお話がありまして(大したお手伝いではなくて、しかも相談会といった外向きのお仕事ではなく税理士支部会内部でのお手伝いです)、なんで自分に声掛けがあったのでしょうか?当日は「わたし」が登録最年少(登録期間が一番短い)でした。でもお手伝いして良かったと思っています。少しづつ税理士の方の知り合いもできましたし、こんな「わたし」でも何かお役に立てるというのは素直に嬉しいものです。今回は税理士支部会のこととお金の話なんかをしたいと思います。


税理士会(支部会)って?

税理士は登録にあたって税理士会に所属しなくてはいけません。これは勤務税理士(所属税理士)でも開業税理士でも同じです。当然税理士法人も支店ごとに支部会に登録しています。ですから税理士業で生活しようとすれば税理士会に所属しなくてはいけません。
税理士登録にあたっては審査手数料を払います。前回投稿したあの面倒くさいやつです。千葉県税理士会は50,000円でした。さらに伝達式の際に千葉県税理士会入会金40,000円を納めます。それに所属する支部ごとに会費がかかります。「わたし」が所属する松戸支部は月額13,000円で毎月の納付でも構わないということだったのでお金もないので毎月振込みをしています。因みに年払いにしても安くはならないそうです。
税理士(税理士事務所)でも税理士会・支部会(より身近な支部会とします)に協力的な税理士の方は固定化しているようです。「わたし」が所属した事務所の大半は非協力的な事務所でした。
税理士会では確定申告の無料相談に持ち回りで参加するのですが事務所の先生は「そんなもん行っても日当安すぎる。自分の仕事したほうがマシ」とボヤいていてなんだかんだ理由つけて参加してませんでしたね。すると事務局も協力してくれない、とわかってるので段々こういうお願いはされなくなる、そんな感じです。ただしこれは支部会の規模によります。人数が少ない支部では手伝わざるを得ないようです。
「わたし」は税理士会に所属することで商売ができている以上、会費払えば良いといったものではなくて、お手伝いできることであれば協力しよう、というスタンスです。支部会の役員の方は「何とかしなくちゃ」といった使命感で頑張っていらっしゃる感じです。そこまで献身的には自分の仕事もあるので難しいですが自分ができることは協力していきたいですね。
個人税理士ができることって限りがあると思っていて、事業承継税制にしてもその後の会社状況をウォッチしていかなくてはいけません。「わたし」が突然税理士業を廃業することになったらお客様へご迷惑をかけることになります。また、不得意な分野の仕事の依頼があったときや仕事上で困ったこと、悩んでいることを相談できるパイプを持っておく必要があります。支部会がハブになって個人税理士が繋がっていくことで税理士法人に対抗できるし仕事や知識の幅が広がっていくんじゃないかな、と感じています。
実際、非協力的な事務所ではわからないことがあっても相談できる先が無いのでネットや参考書で悶々としながら解決してました(まぁ、それで結構解決できるんですけど)し、知らないで処理してたことが結構ありました。知らないって怖いです。

お金の話をしよう

さて、以前も書きましたが開業までどのくらいのお金がかかって現在はどうなのかお話します。
1)絶対に必要なもの
・登録免許税60,000円、審査料50,000円、入会金、40,000円ここまで150,000円

・会計ソフト:選択するソフトによります。「わたし」はミロク情報サービスのACE LINKというものを使っています。開業サポートみたいなプランを選択していて登録できる顧問先が20件までとなりますが2年間は月額11,000円のサブクス料のみで法人・所得・相続といったほぼ全てのメニューが使えます。他のソフトも新規購入サポートの様なサービスがあるので比較的安く導入できるようです。選択にもよりますが30万程度見積もっておけば大丈夫かと。
ただし、安いからと飛びついてはいけません!一度導入するとシステムを乗り換えるのは非常に大変です。高くてもご自身が慣れ親しんだ、使いやすものを選ぶべきです。この先ず~っと使いますからね。

・パソコン:「わたし」は前職場で未使用のパソコンを捨てる、というので許可を頂いて貰っちゃいまいした。会計ソフトは重たくないのでCPUの能力はそんなに高くなくても大丈夫です。それよりもいろんなソフトを同時に立ち上げるのでメモリーは多く搭載すべきで「わたし」も自分で増設しました。それとハードディスクは起動に時間がかかるのでSSDに換装しました。そこに外付けのSSDをつけて必要な事務所データはそこに保存してます。パソコンがだめになったときに外付けのSSDにしておけばすぐに載せ替えられますので。
ノートパソコンを使用している事務所もあるようです。外出の際には便利ですね。「わたし」も一時期考えましたが壊れるリクスが高い(ノートパソコンはモニターが駄目になっただけで最悪本体交換になってしまう)のでやめました。デスクトップならモニターが駄目になればモニターだけ交換すればよいので。パソコンはHDMI端子が2個付いているかモニター出力端子が別にあるものであれば中古でもよいかと。「わたし」、モニターは中古(1台は以前から使用してたもの。もう1台は型番が同じものを中古で購入)です。23インチのものをデュアルモニターで使っています。ちょっと大きいですね。もう少し小さくても良いかと。ただモニターが広いと色々広げて見ながら仕事できるので効率が上がります。キーボードは値段よりも使い心地を優先して新調しました。4,000円弱だったかな。

・電話:これ悩みました。固定電話開設するか携帯にするか。結果固定電話の初期費用が結構するし外出中は転送しなくてはいけません。「わたし」一人しかいないので誰かと共有する必要もないので携帯電話にしました。楽天モバイルを使っているので通話料無料、月1,000円位で運用できてます。ただ電波の入りが弱い時に通話品質が落ちることがあるので15分電話かけ放題プランを選ぶべきか迷っています。

・ポスト:情報管理の問題で玄関のポストを鍵付きのものにかえました。工事が必要で70,000円位かかったかな。

2)買って良かったもの
・スキャンスナップ:複合機を導入していないのでスキャンするのに買いました。40,000円ちょっとだったと思います。ちょっとしたスキャンをするのに重宝してます。最初はいらないかな、と思ってましたがこれは買ってよかったですね。

・電子送信済とするスタンプ:申告すると詳細メール(受付完了通知)が届きます。これが受領印の代わりですので本来会計事務所で電子送信をしたことがわかる印鑑を押す必要はありません。ですが、一般的に税理士事務所独自のスタンプを押していますので迷ったあげく作りました。これも作ってよかったかな。あと税理士印なるものと角印も作りました。請求書はメールで送っているので角印はなくても問題ないかな。あれば便利ですね。

・机:何回か前に投稿しましたが机は新調して良かった。広くて使いやすいですし12,000円位だったかな?この値段でこの効率であれば非常に満足です。

3)導入しなくて良いもの
・ファックス:ファックスも迷いました。それなりの初期投資と維持費がかかります。パソコンでファックスが利用できるのでそのサービスを導入しようかとも思いますが月あたり1件利用するかしないかのために導入するのはどうかと思いファックスは導入しませんでした。使う必要があるときはコンビニを利用してますし相手からファックスがあることは基本ありませんしファックがありませんと言っても今のところ問題ありません。ただし支部会によってはファックスでの連絡になるので無いと困るようです。「わたし」の支部ではメールで問題ありません。

・法規集:ネットで検索できるので法規集はいらないかな。税務通信という業界紙をネット購読していましてそこに法令検索サービスがあるので今のところ必要性を感じてません。参考書はそれなりに買いますね。

4)失敗したもの・持ってて良かったもの
・A4レーザープリンター:場所の問題と値段でA4レーザープリンターを買った(30,000円位)のですがA3まで出力てきたほうが見やすい物があったり会計ソフトのデフォルトのサイズがB4なのでちょっと失敗かなと。また、プリンターは壊れた時に結構困るのでちょっと高くてもベンダーさんから保守付で購入してもよいかと。会計データはバックアップツールをベンダーさんに入れてもらって復旧サポートプラン(月額1,700円位)に加入してます。なのでパソコンに保守はいらないかな。
ちなみに税務署は納付書を納税者に送付してくれなくなりました。ダイレクト納付かペイジーを利用しろと。でもお客様で納付書利用している方って結構いらしゃいますよね。この納付書の白紙用紙が「わたし」が調べた中ではエッサムとミロクのサプライマーケットでしか取り扱いがありません。エッサムはB4ザイズで完全白紙、ミロクはA4サイズで納付書部分の印刷がされていてそこに数字のみ印刷していくパターンのものです。ミロクでは報酬源泉の納付書の用意がありませんのでいろんな納付書を用意する必要があればエッサム一択です。そのためには手差しができるA3対応のカラープリンターを用意する必要があります。地方税はA4で普通に出力できるので問題ありません。

・インクジェットプリンター:年賀状印刷のために自宅にあったものですがコピーとスキャンが取れるので重宝してます。ネットではプリンターはいらないという凄い税理士がいますが「わたし」はプリンター必要ですね。通帳の入力とか手元に資料がないと非常に入力しにくいのでどうしても印刷が必要です。保存資料はスキャンスナップを利用してデータ化してますが打ち合わせ資料等の印刷含め「わたし」の環境ではプリンターは必要です。

現状は

Google日本語入力の変換があまり優秀でないのが辛い。すみません、ダラダラ書きすぎですね。最後に少しだけ。
「わたし」、50半ばでの開業でしたから顧客ゼロスタートみたいな冒険はできませんでした。独立後の収入がある程度確保ができそうでしたから独立しました。知り合った税理士の方は顧客ゼロでも事務所構えてスタートしたそうで凄いです!「わたし」なんかより肝が座っているというか覚悟が違うというかとにかく尊敬します。奥さんにその話をしたら「それは独立した年齢によっても違うでしょ。あなたのように50過ぎてから独立で収入ゼロなんて駄目でしょ!」おっしゃるとおりでございます。勤務していた頃の8割程度の収入は確保できているのでなんとかやってます。できれば初期投資として70万、生活費として130万の200万円は蓄えたかった(130万円しか貯められなかった)ですね。顧客ゼロであれば生活費が必要なので300万~350万は必要かと。100万円の融資を受けられたので助かってます。ただ、「わたし」の場合は子供が1人で既に社会人だし、安い中古物件を購入したので月々の返済が少ない等生活費が多くかからないことと、奥さんも働いてくれているので大分ハードルが低いです。お子さんが学生だったり状況によってはもっと蓄えと忍耐力が必要だと思います。ただ知り合った税理士さんは皆さん何とかなるよ!とはお話しいただきました。信じて頑張ります。
関係ありませんがnoteの投稿を有料化していらっしゃる方が結構いますね。ある人からは情報提供しているんだからお金もらうべきです!と言われたこともあるのですが「わたし」がお金出してこの記事読んで満足できるのかな?と考えてしまうのでお金はいただけないですね。暇つぶしに読んでいただいた際にクスッと笑って息抜きになるのであれば本望です。今回はうまくまとめられず長文となってしまいました。ごめんなさい。

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