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普通のおじさんが税理士目指して25年もかかっちゃった件#35

先日使っている会計ソフトとの相性が悪いようなのでIMEをウインドウズデフォルトのものからGoogle日本語入力に乗り換えました。覚えてくれた変換内容を再度積み上げる事になるのでちょっと使いにくいですね。「わたし」世代は何といっても「ATOK」なのでこちらにしようかとも考えたのですがGoogle日本語入力は無料なのでとりあえずこちらで様子見です。
それとXperiaからiphone(中古)にしました。プライベートでiphoneを使っているのですが高い!要は電話でしょ、高すぎるとキャンペーンで安かったXperia10にしたんですが挙動が安定しない(楽天リンクとの相性の問題?)ことがあって、仕事で使う以上これがストレス。探しに探して程度の良いiphone12を4万円でゲット。今のところ安定して使えていますので満足です。新品を躊躇なく買えるくらいにはなりたいな。


税理士事務所での仕事(内容)

税理士事務所での仕事は皆さんご想像のとおり作成した帳簿を基に申告書を作成し税額計算をすることです。「わたし」が初めて税理士事務所に入所した時に作成したのは繰欠(繰越欠損金)があって利益が出ても法人税はかからない、地方税の均等割のみ、消費税は簡易課税(当時は課税売上高が2億円まで簡易が選択できた!!更にいうと3000万円まで免税だったので免税事業者も多かった)のケースでした。おそらく皆さんもそんな感じでしょう。
ただ、気をつけて欲しいのはこの状況が続いて自他ともに「もう申告書が作れる人」という認識になってしまうことです。新人さんによく言うのが「テレビゲームになってない?」。今はソフトが非常に優秀なので数字を決まった場所に入れていくと申告書が完成してしまいます。でも「数字を入れた」で満足してしまい、結果を確認していないケースが良くあります。修正を依頼してから数分で「修正しました!」って再提出される(えっ?もうできたの?)のですが一見しただけでいやいやこんなに税額変わるはずないでしょ!?指摘すると「ちゃんと入れ直しましたよ」と。修正することで全体の予想をして検算することを失念しているケースありませんか?
経験年数を重ねれば重ねるほど人に聞くのが難しくなっていきます。「えっ!!それ知らないで今まで申告書作ってたの!?」なんて言われたことないですか?どういう理屈でこういう申告書になってこの数字はどの別表に影響し、更にこの別表が変わることで他の別表も変わる。その想像が常に必要です。繰り返しになりますが申告書作成ソフトはテレビゲームではないんです。この感覚が抜けてきたのは事務所を換えて他人が作成した申告書をチェックすることが多くなってきてからかな。
ついでにいうと別表五(二)の租税公課の考え方って事務所や税理士によってやり方、考え方が違うので読み解くのが大変です。新人さんは「納税充当金を計上する」という意味が正しく理解できていなくてこれに関連する質問が勤務時代は多かったですね。簡単なようで別表五(二)は難しいですよ。

三角錐

三角錐ってありますよね、小学校で習ったかな。あれって真横から見ると二等辺三角形ですよね。でも真下から見ると円です。税法も同じである側面から見るのと別の側面から見るのでは形(結果)が違います。
相続税・贈与税から見ると特に課税される要件がなくても所得税からすると課税対象になったり・・・。なのでお客様の質問に対していろんな角度から検証してどうするのがベストなのか、本当によ~~~く考えなくてはいけません。さらに悪いことに一度辿り着いた答えからは中々抜け出せないので別の人から指摘されて初めて気づく。この仕事に就いてこのフレーズを良く口にするようになりました。「言われてみればそうですね。」
その事務所での作業(経験)内容にもよりますが多面的に考えられるようになるのに「わたし」は5年以上かかったかなぁ。今でもハッとする瞬間が多々あります。だから研修って大事だと感じています。
さらにさらに相談してくれた社長については問題がなくても取引相手に大きな問題となることもあります。このあたりも相手がどういう取り扱いになるのか状況によってはお話しないと後に大きなトラブルにもなりかねないので本当に多面的に見てアドバイス・処理することが重要です。だから時間もかかるし疲れるんですけど後々その件で社長より感謝されることがあるとそれはそれは嬉しいですね。

業界として

先日税理士会の会報のようなものが届きましてサラッと読みました。税理士会も若い人が税理士を目指さなくなっていることに危機感は持っていて会計科目の受験資格を緩和したことで受験者数が伸びたことに喜んでいました。一方でこの流れを税法科目受験に繋がっていくようにしなければいけない!との内容でした。また、別のコラムで税理士試験は税理士になるための試験なのでもっと税理士の資質を問うものがあっても良いのでは?例えば税理士法についても問題にするとか、という内容でこれはごもっともですね。
税理士登録に際して何度も問われた内容が「過去ニセ税理士行為をしていませんでしたか?また、登録完了までの間もニセ税理士行為を行ってはいけません!!」ということです。税理士事務所に勤務していたので先生からもこのニセ税理士行為については聞いていましたがここまでしつこく確認がされるとは正直思っていなかった。それだけ重要なことなんですね。であれば今税理士を目指している人にもこの部分をきちんと理解してもらう努力は業界として必要なんじゃないかな。

思い出の上司

話をかえますね。皆さんも尊敬する上司・先輩・同僚がいると思いますが「わたし」が心に残る上司とのエピソードや思い出なんかも投稿できればと思っています(皆さんのためにはならない)。
「わたし」、カストーディアル課にいたのですが他部門を取りまとめる事務課ってのがありして、そこの課長代理の方にはお世話になりました(ここではAさんとします)。直属の上司ではなかったのですがいろいろ勉強させていただきました。
Aさん、ボソボソ小声で話すんです。さらに表情もあまり変わらないので最初はちょっと怖いな、近づきにくいなとの印象でした。でも予算請求の前文を書くにあたって添削をお願いしに行ったんです。前に少し投稿しましたがみるみる自分の文章が説得力のあるものに変わっていきます!最終的に自分が書いた文章はほんの一部となってしまいましたが正に目から鱗でした。それともう一つ、「わたし」が書きたい(訴えたい)内容について否定せずに昇華してくれたことが嬉しかったですね。その後はいろんなことで相談しに行ってましたし、子供が生まれてからご自宅のパーティーに呼んでもらったり大変可愛がってもらいました。
びっくりしたのは「「わたし」!今日時間空いているか?もんじゃ焼き食べに行こうぜ」と仕事中に突然連絡があり、「良いですよ。どこ行きます?」と答えると「月島!」えっ!?月島まで行くの?まあ良いって言っちゃったし行きつけの店でもあるんだろうな、付き合うかと。現地でAさんのお友達と合流するそうで行きましたよ、月島。
女性の方お2人と合流して4人でもんじゃです。Aさん「どこ入る?」え?来たことない?ちょっと嫌な予感。とりあえず店に入ってもんじゃ焼きオーダーしてテーブルにもんじゃ到着。Aさん「じゃあ「わたし」、作って。」えっ?ええっ?!「Aさん、もんじゃ焼き来たことないんですか?!」Aさん「ないよ、だから呼んだんじゃん。」「この2人外国にいることが多くて(CAさんだったかな?)もんじゃ焼き食べたことないっていうからさ」ええ~~~~っ!!「わたし」作れたから良いものの「え?じゃあ「わたし」が作れなかったらどうしてたんですか?」Aさん「困るね、でもできるでしょ」
ここまで書くと非常に悪いパワハラ上司のようですがAさんの名誉のためそんなことないですよ!!本当に勉強させてもらいましたし、可愛がってもらいました。もんじゃ事件も楽しい良い思い出です!
年賀状のやり取りもしていたんですがAさんのこだわりなのでしょうか、ご自身の年賀状に住所を書いてくれないんです。結局郵送先が判らなくなってしまい音信不通になってしまいました。今だったらLINEとかあるので今でも連絡できたんですけど。Aさんと仲良かった人を他に知らなくて連絡取るすべがないんです。すでに定年されているかとは思いますがどうされているんでしょうか、できればお会いして合格報告したいものです。

あとがき

税理士事務所って会社じゃないから入社じゃないし、入所?何か悪いことした人みたいですよね。税理士法人のときは普通に入社って言えたし会社員にチェックできたのですが個人事業主に雇われているときって迷いません?
余計なこと書きましたが個人事業主には個人事業主の良いところ、会社員には会社員の良いところ、嫌だったことや楽しかった、嬉しかったことそんなことを他愛なく投稿することでこれから社会に出ようとする人、転職しようかなと考えてる人にクスッと笑ってもらえると嬉しいですね。
それと何と言っても税理士を目指そうという人が一人でも生まれることを望んでいるし、試験頑張っている人にふつうのおじさんの投稿読んで「よしっ、今日から再スタート!」って思ってもらえると幸いです。ありがとうございました。

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