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しあわせなのに孤独感や不安が消えないときの読みもの


こころってなんだろうね。


なんであるんだろう。


なんのためにあるんだろう?


地球の歴史をぼんやり思い出す。


恐竜にはこころがあったのかなー。
哺乳類の祖先はどうだったのかなー。


人間にはこころがあるね。
そしてあたまもある。


こころはなんでも感じる。
五感で感じたものすべてと、感じた感情すべてを記憶する。


ドラえもんのポッケみたいに、すべてをぽいぽい放りこんでいく。


あたまは選択する。
そのときその瞬間、生き延びるのに最適な記憶を思い出す。


だから、そのときに必要でないことはずっと忘れてる。


ドラえもんもよくやってるよね。


「アレどこにやったっけ?」


って困りながら、ポッケの中身をぽいぽい放り出してものを探してる。



五感。


目で見たこと。
耳で聞いたこと。
口で味わったこと。
鼻で嗅いだこと。
肌で感じたこと。


そして感情。


私たちが感じた五感、感じた感情はどこにいくと思う?


ドラえもんのポッケとおんなじなのよー。


こころのどこかにぽいぽい放り込まれるのー。


そして、どこに行ったかわからなくなる。


あたまが必要だと判断したら思い出すものもある。



まーほとんどがポッケの中でうずたかく積まれたままだけどね。


でも、ときおり、あたまが判断しないのに出てくるものがある。


そのとき人はまたひとつ成長して大人になってるんだ。


今日はそんな、こころのふしぎなしくみのおはなしをするよ。



今日も今日とて、無料カウンセリングサイト「ココロノマルシェ」にお寄せいただいたご相談にお返事を書きました。


ココロノマルシェには、いろんなタイプのカウンセラーが在籍してるよ。


それぞれが引き寄せられたご相談にお返事をしたためます。



みなさんも、お困りの際にはどうぞご利用くださいね。


かならず誰かがあなたのお力になりますよー。




産後に込み上げてくる寂しさ


mikityさん
にお寄せいただいたご相談です。

はじめまして。
先日、籍は入れてない愛するパートナーの子供を出産しました。

自分と愛する人の血を分けたとても可愛い我が子との触れ合いは愛と喜びに満ちている反面、産後2週間目くらいから突然寂しさのようなものが込み上げて来て涙が止まりません。

日頃のパートナーからの優しい気遣いやスキンシップ、積極的な子育ての協力に感謝の気持ちと共に嬉しさでも涙が込み上げてくるし、満たされてるはずなのにふとした時に寂しさに襲われて涙が止まりません。

マタニティブルーという現象なのかなとも思いますが、普段気付かず放置していた自分の本心と向き合えるきっかけなのではと言う気もします。

パートナーからは、ストレートな愛情表現はないものの、愛を感じる行動やたくさんの思いやりを与えてもらってると感じて感謝もしているのにそれでもまだ足りないと感じているのは何故でしょうか。

孤独感や不足感を手放したいです。


わー!


お子さんのお誕生、おめでとうございますー!



mikityさんの、ママとしてのお誕生もおめでとうございますー!!!


愛があふれてるお手紙だー


読ませていただいてて、とってもほおが緩みました。


赤ちゃんを産んだ母が、しあわせの絶頂にいるはずなのに孤独感や不足感も強く感じてしまう。


実はとてもよくあることです。

ほとんどのおかあさんが経験されたことのあるこころの状態と思います。


原因は3つ。


おかあさんが感じる孤独感や不足感の理由


ひとつめ:オキシトシンのはたらきだから


女性が赤ちゃんを産むと、母乳を分泌させるためにあるホルモンが出ます。


これはね、ハグやマッサージ、手をつなぐ、頭を撫でるとか、

「ひととひととのつながり」を感じるときにも分泌されるホルモンです。


オキシトシン、といいます。


「しあわせホルモン」と呼ばれるうちのひとつです。


産後のお母さんと赤ちゃんは、お互いに抱き合い見つめ合いながら、


毎日たくさんのオキシトシンを分泌しあっています。



至福の日々ですよねえー!


ところが、一方でオキシトシンには、しあわせ以外の効果もあるんです。


それは、「我が子に危害を加えそうなものに対する攻撃性」。


母親というものは、やさしく包み込むだけではこどもが育たないことを知っています。



敵からこどもを守るため。


こどもを安全にすくすく育てるため。

危険と判断したら即動けるように、笑顔の裏では常に神経をとがらせています。


オキシトシンにはこんなふうに、我が子以外のものには攻撃する性質も持ち合わせています。

しあわせの絶頂で油断してしまわないようにしてるんですね。


そんなわけで、不安や不足感は油断を防いであかちゃんを守るために生まれます。

これがひとつめの理由です。


ふたつめ:子育ては過去の傷を癒すから


こころはドラえもんの四次元ポケットとそっくり!


って、さっきお読みいただきましたね。


私たちは、感じた感情をすべてぽいぽいとこころのどこかに放りこみます。

(どこにあるんでしょうね…!見てみたい〜)


ぜんぶ感じきると、水が蒸発して雲になっていくように昇華します。


きらきらかがやいて空に帰っていくみたいなイメージです。


そのときの自分ではよくわからなかった感情は、ポケットにぽいっとされます。


なんかよくわかんないやー、置いとこ!ってイメージです。


たとえば、ちいさなこどもが、カッコいいお兄ちゃんやお姉ちゃんに親切にしてもらったとき。


彼らはとってもよろこびますが、この感情が「憧れ」だということを知りません。

わかんないやー、ってポケットにぽいってします。

一緒に暮らしていたペットが亡くなったときにも同じことをします。


いじめられて泣いているのは、くやしいから?大切にされなくてかなしいから?それもぽい。


おかあさんがだいすき、という感情もよくわからないままたくさんたくさんぽいぽいぽいぽい。


こうやって書いてみると、私たちはおとなになってもまだまだポッケにぽいぽいしてるかもしれません。


それでね、そのぽいぽいしてきた感情たちは、時期を見て浮かび上がってきます。

ずっとあなたの中にいたんだよー。


おとなになったあなたなら、いまなら気づいてくれるよねー。


って言いながら。



悲しかったけどよくわかんなかった、そんな自分なら悲しい顔をしています。


大好きだったけど照れくさすぎて直視できなかった、そんな自分なら恥ずかしそうに。


ぽこぽこ、ぽこぽこ、浮かんでは消えていきます。

これは四次元ポケットのなかのはなしです。


だから、なにがどうなってるのかは、ドラえもんにしかわかりません。


私たちは死ぬまで少しずつ成長していきます。


そのなかで、閉じ込めていた不安や不足感を解放していきます。


こどもだった私たちが、おとなになった自分を頼って甘えているような感じです。

おとなのわたしー、ちっちゃいわたしね、こわかったのー。


おとなのわたしー、ちっちゃいわたしね、さびしかったのー。

そうやって自分に甘えて、昇華させていきます。

お母さんになったmikityさんに、お母さんに甘えたかったちいさなみーちゃんが甘えてるんですね。


みーちゃんは、mikityさんがあかちゃんをお世話している姿を見ています。


みーちゃんは「ずっとこうしてもらいたかったのー」って満足して、きらきらお空にのぼっていく。


それで満足して、ぽいぽいした「こわかった」「いやだった」「もっとほしい」「がまんした」がきらきらのぼっています。


赤ちゃんを育てることが、自分のインナーチャイルドを育て直すことになるんです。


だいぶややこしい話をしましたが、これだけ覚えてくださったららくちんと思います。

子育ては、過去に自分が受けた傷を癒します。


もうどこに行ったかわからない、ポッケの中の感情です。


自分で説明がつかないのも、あたりまえなんですねー。



産婦が感じる不安の理由、ふたつめがこれです。

未消化の「不安の感情」が昇華していくから。

みっつめ:愛と罪悪感は裏表だから


この世にあるものはぜんぶ「つがい」なんだそうです。


男性性と女性性
太陽と月
火と水
白と黒
理系と文系
エロスとタナトス


それらと同じように、愛の向かい側には罪の意識があります。


よく言われることですが、男性性と母親は罪悪感の生き物です。



与える愛の男性性は、与えられないのではないかと不安を持ちます。



守る愛の母親は、守れないのではないかと不安を持ちます。


ちゃんと育てたい、この子の良さを伸ばしてあげたい、


その邪魔をしてしまうのではないか…


という不安は、すべての母が持つ感情です。


有名な贅沢浪費王妃の、フランス革命で処刑されたマリー・アントワネットだってそうでした。


私のせいで子供たちが…と不安を綴った手紙がたくさん残されているそうです。


愛が深ければ深いほど、罪の意識もつよまるものです。


愛と罪悪感はつがいである。
これがみっつめの理由。


よっつめ:物理的に別れてしまったから


あっ!


もうひとつありました笑笑


おかあさんは孤独です。


だって、280日もずっと一緒にいたんです。


あのときの感覚は、自分がおかあさんのおなかの中にいたときの感覚でしたもの。


おかあさんと自分とあかちゃんがつながっていた、ふしぎなしあわせの時間でしたもの。


ひとりだなあ、と思うのもしかたないですよね。


対処法:よろこびを得ること


mikityさんをはじめとするおかあさん方にお伝えしたいことがあります。


どうぞ、存分に親バカになってください。


可愛いぷりぷりのおはだにほおずりして、すべすべを味わってください。


おしりやかかとなど最高ではありませんか!


なんかよくわからないくちびるも!どうなってるのこれ!



ほっぺ!ほっぺも!
おなかも!にのうでも!


mikityさんとこのお子さん、そろそろにのうでちぎりパンの時期じゃないですか?




そして、愛する彼にたくさん可愛い赤ちゃん服を買ってもらってください。


可愛いねえ可愛いねえ、って言いながら着せて、何枚も何枚も写真を撮ってください。


彼とその写真を眺めてください。


きゅーん、つーん、と湧き起こるこの感情は愛であり罪悪感でもあります。



罪の意識はそっとそこに置いておきましょう。


そして、どっぷり親バカを味わいましょ。


うちのこはなんて可愛いんでしょう…!うっとり…!なんて可愛い生き物を産んでしまったの…!


遠慮はいりません。赤ちゃんへの親バカは、ならなければかなりの損失です。



だって、あと10年もしたら


「えっ?!うちのここんなんやった?!うそ?!」


ってなりますからー!


mikityさん、ご相談をありがとうございました。



愛にあふれるmikityさんとすべてのおかあさんたちに愛をこめて。


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いつもありがとう。
産んでくれてありがとう。
あなたの子になりたくて生まれてきたよ。

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どうぞ末永くおしあわせに!



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ずっと罪悪感を抱えて、自己肯定感ひっくい人生を送ってきたんですけれど、いまは応援していただくことの修行をしています。よかったらサポートお願いします。いただいたサポートで土偶や土器の博物館に行きます。