見出し画像

エゴ罪悪感無価値感連合、史上最悪最強の敵に立ち向かうは我らがアメイジングヒーロー、その名も自己肯定感。の巻。



恋の話をブログに書きながら思う。

わたしにはまだ義務教育の息子がいるし、娘もまだまだ独立していない。
いつまでかあちゃんでいられるのかな、と思いつつ、
いつまでかあちゃんでいなきゃならんのかな、とも。


仕事を終えて、買い物に向かう。
途中、塾から「息子さんがまだ来られていないのですが、大丈夫でしょうか」と電話が来る。
珍しくLINEが来たかと思えば「あれ買ってきて」。
家に着けば、シンクがフライパンや卵液で汚れたボウルや食べたお皿などが乱雑に満ち満ちて満ち満ちて満ち満ちて、いる。
リビングテーブルには学校からの手紙がくしゃくしゃに山のように投げ捨てられている。
掃除をしたらしく、シーツや枕カバーや大量の服が洗濯かごからあふれている。
片付けてご飯を作って一息ついていたら、姉弟ゲンカをはじめる。
ぎゃーぎゃーと実に、実に、実に実にうるさい。
かあちゃん聞いて、こいつがな、と二人で言いつけにくる。


うるっっっっっっっっっっっっっっっっっっせえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ


かあちゃんゆっくりしてるねん
あんたらがドロドロにしたキッチン片付けて
あんたらがドロドロにした洗濯物片付けて
あんたがサボった塾の先生に謝って次回のアポとって
あんたらのご飯作って
やっと今ゆっくりしてるねん。
何遍何遍何遍何遍言わすねん。
使った調理器具は自分で洗え。油はね水はねしたキッチンは拭け。食べた皿は自分で洗え。
拭けばすぐ落ちるええウエットシート置いてるやろが。たっかいけどらくちんな泡スプレー洗剤も買ったやろが。ばしばし使え。
かあちゃんにいつまで尻ぬぐいさせる気やねん。
あんたらの言い分なんかぜええええええええええええってー
ぜえええええええええええええええええええええええええってー聞かねー。
もうかあちゃん勝手にひとりでご飯食べる。
もう二度とあんたらの尻ぬぐいなんかせえへん。
もう勝手にしろ。知らん。


大爆発である。


我が子のことが、わたしにはわからない。
ものごころついた頃から自分のことは自分でしてきたし、親を頼りにべったり生活した記憶もない。
思春期を過ぎれば、もうほぼ金銭の世話だけと思っていた。
なにゆえこうもべったりであるのか。
親に話したいことなど何があるというのか。
わたしは、早く一人暮らしがしたかった。
そういう気持ちはないのだろうか、こいつらは。

そりゃ、お腹が空けば勝手に何やら作って食べている。
洗濯だって頼めば干すし、取り込む。
気が向けば掃除もする。
こどもの料理本を買いあたえ、こどもの家事の本も買いあたえ、
いつかは一人暮らしするんだから、と言っていたら、いつしかこんなふうに成長してくれていた。
基本的な料理は二人とも作れるし、わたしがいなくても買い物をして自炊をする能力は身についている。それは彼らのすごいところで、おかげでとても助かっている。

うん、確かに助かっている。

彼らは、なにも悪くないし、なにも問題はない。

だから、わたしの、認知の問題。

どーーーーして、子供と自分と比べるのか。
え?比較と競争の罠にハマってる?
あるいは、わたしはまだ、母が早世して家事をしなきゃならなかった小さな頃の悲しさを昇華できていない?
え、どうしよう。どうしよう。
お師匠のブログで何を検索しよう。お師匠のDVDの何巻にあったっけこれ。お師匠の本のどれに載ってたっけ。先輩お弟子さんのブログ、どなたのを拝見しよう。メルマガのアーカイブどこにあったっけ。何を見たら何を読めばいいの?


あわわわわわわわわわわ、となった頭で、こやつらが目に入る。

画像1


凶悪な顔をした大きな柴犬と、すっとぼけた顔をしたさくらんぼをかぶった柴犬。
わたしが、twitterとInstagramで「夜に出すドーパミン」の語り手をしてくれている子たち。

こいつらのお顔をみたら、こう言っているような気がした。

「あんたいっつもあんたがしんこきゅうしろいうてるやん」


あー。

そぉねぇ。

うん。

そーすっか。


えー、

いーち

にーぃ

さーん

しーぃ、で、吸って、

いーち

にーぃ

さーん

しーぃ、で、吐くー。



ふ〜〜〜。


あー、


なんか、



疲れとるわね。


わたしは、今日は、疲れた。よくやった。よく生きた。金を稼いだ。こいつらの食い扶持を稼いだ。

「おまえらまたキッチンドロドロやないかああああああああ片付けんかい!!!!」
「片付けるまでかあちゃんご飯作らん。鯖缶で酒飲む。もう知らん。」

そうやってほっぽらかしたって良かったんやで。

まだ罪悪感があんのか、わたしよ。

もーえーから、この際やから、全部吐いちまえ。


わたしの勝手で離婚した。
苗字を変えさせた。
先生にめっちゃ注目されて居心地悪い思いをさせた。
友達に気を使ってもらって居心地悪い思いをさせた。
夜のシフトに入っていた時は寂しい思いをさせた。
こころぼそい思いもさせた。
いい母親ではなかった。
悪い母親だった。
感情的に叱り飛ばした。
結婚していた時も、仕事ばかりしていたし、フリンだってめっちゃした。
子の宿題をちゃんと見てやることもできなかった。
提出物を忘れたり、朝寝坊したり、期日までに文房具を用意できなかった時もあった。
子が不登校になったり、友達とトラブルを起こしたりしたのは、わたしのせいだ。


わたしのエゴちゃんが、ここぞとばかりに大活躍しておる。


お前などはー。
ロクでもない、自分勝手な、クソみたいなゴミみたいな母親だ。
周りを見てみろ。
ネットもテレビもリアルでも、お前みたいな役立たずの母親なんておらんで。
なんの役にも立たないむしろ害虫のくせにこうやって八つ当たりみたいに怒鳴り散らして。
最低やな。
カスやな。
恥ずかしくないん、そんなんで生きてて。
もーほんましんだほうが子供のためやってー。
頼むから世界のためにしんでー。
害しかないでお前。価値ないで。子供の迷惑。みんなの迷惑。しねしねしね。


うわあ。
わたしのエゴちゃんやから、わたしそのものやけど。うわあ。
以前のわたしなら、言われっぱなしでしんだような顔してただやり過ごすだけやったけど。

なんやアンタ、ひっでーな。
めっちゃ腹が立ってきた。


そんなん言うけどエゴちゃんな、
わたしな、毎日どれだけ絵本読んだと思ってるねん。
どれだけいろんなところに散歩に行ったと思ってるねん。
海や山や農業公園や動物園や花の綺麗な公園やライトアップや縁日やプリキュアショーやライダーショーその他もろもろ、どれだけ連れて行ったと思ってるねん。
一緒に酵母起こしてパンやお菓子、どんだけ作った思ってるねん。
一緒にそら豆やトウモロコシや枝豆をむいて茹でて、ざるを出してーだの塩を振ってーだの、どれだけ楽しくやってた思うねん。
米の研ぎ方から銘柄の違いで味が変わることとか、どんだけ話しながらご飯を一緒に食べてきたと思ってるねん。
先生に電話もらっては何時だろうと学校に出向いて、どんだけ話をしたと思ってるねん。



なーエゴちゃん、わたし悪いばっかりやないで。ちゃんと見てや。認めてや。
悪いところもいっぱいあるけど、そんな、一方的に責められるんは納得いかんで。


エゴちゃんは「えーごめんなー。」と言って引っ込んだ。

なんやねん。

エゴちゃんなのか罪悪感ちゃんなのか無価値感ちゃんなのかよぉわからんけど。
みんなのハイブリッドなのかもしれんけど。

自分責めばっかりしてると、へこたれて自分が使い物にならんくなるねんからもぉほどほどにしてー。


確かに問題は、たくさんあるけどさ。
まず何より、生きて生活するってことを優先させたいんだわ。


あっぶなー。自分で勝手に問題を作り出して悩むところやったわー。


悩むと、理由を探したくなる。
こうこうこういう理由で、だから自分は駄目なのだ、としたくなる。
それは脳のしくみが、罪を捏造してでも白黒つけるものであるからなのだ。
自分で捏造して自分が苦しむって、わたしって、人間って、あほやなあ。


今日のドーパミン。

●わあああああ、だめだ自分だめだあああ、となったら深呼吸する。
●気が抜けるあほなアイテムを目につくところに置いておくといい。スマホの待受でも。
●自分責めをしはじめたら、それをあえて書き出してみる。
●そして、それをおちょくるように自分褒めも書き出してみる。
●鯖缶でストロングゼロドライはとても合う。


この一文を書けたのは、わたしが駄目な母親ではないと励ましてくれて、自分のがんばりを思い出させてくれて、いつも勇気と涙を与えてくれるMamyカウンセラーのおかげ。ありがとう。


読んでくれたみなさんも、いつもホンマにありがとう。

ずっと罪悪感を抱えて、自己肯定感ひっくい人生を送ってきたんですけれど、いまは応援していただくことの修行をしています。よかったらサポートお願いします。いただいたサポートで土偶や土器の博物館に行きます。