スニーカーを履ける日が待ち遠しい

今年の冬は長い。

今年の冬も、と言うべきか。
私が住んでいる北海道では、雪が降る。
といっても、釧路や帯広といった東側は比較的少なく、札幌や留萌といった西側は比較的多い。この中でも地域差はあって、一言で説明することはできないのだが、ざっくり言って東と西で差がある。

私は北海道の西側に住んでいて、それなりに雪が降るのだが、今年の冬は特に長く感じる。
２月の上旬ころ、平年と比べて暖かくなり、雪が溶けた。
溶けてコンクリートが見えて、今年の雪解けは早いのか？と思っていたら、その翌週にはドカ雪。
降って降って降って降って、車が立ち往生して、雪かきに追われた。

３月の下旬になっても、まだ雪が残っている。
去年の同じ頃、積雪は０cmを記録し、春の暖かさにほっと一息ついていたのに、今年はまだ、雪の多さと、夜を越えると凍る道に辟易している。

ただ、私は生まれながらの道民。
４月近くまで雪が残っていることは、大して珍しいことじゃない。それでも寒さに気は滅入る。

早く春のコートを着て、気温の低さを気にせず、スニーカーを履いて外に出たい。
道の悪さを気にせず、堂々と歩道を歩きたい。（雪が積もって歩道が歩けなくなると、皆仕方なく車道を歩く）

そう、私は散歩がしたいのだ。

私がよく見ているyoutubeチャンネルに、片倉岳人さんというパーソナルトレーナーの方がいるのだが、その人がよく、一日一万歩歩くことと言っている。
ダイエットのためには消費カロリーを稼ぐ必要があり、多く歩くことはそれに貢献するからだ。体力もつくし。

この動画とか

ズボラでめんどくさがりなので、外にはあんまり出たくない。特に仕事の後だと、一分でも早く家に帰りたいし、休みの日にわざわざ外に出たくない。暑いのも寒いのも嫌だ。お家でゴロゴロが最高…！！
だけど、このyoutubeチャンネルを見ているうちに、まあ痩せたいし外行ってみるか…？となった。

冬の長い今年だが、最近は少しずつコンクリートが見え始め、比較的歩きやすくなってきた。天気予報のコーナーで、「今日は風が弱くて外で過ごしやすいです！」と聞こえてきたその日、やっと外に出た。

ただぼ〜っと歩いてみる。
radikoでラジオを聞いたり、音楽を聞きながら。

今何分歩いた？とか、今何キロだ？とか思い始めると、途端に足が重たく感じるのは、自分の性格上、分かりきったことだった。
だから、ラジオや音楽に集中して、ただ足を動かすようにしてみたら、時間を忘れてどんどん歩けた。
３０分程度の散歩だったけど、何だか気分が晴れて、ちょっとした達成感があった。

散歩もたまにはいいかも、と思った私は、今までの自分と何かが違うぞ？とワクワクしている。
今回散歩した道は、アスファルトと雪が入り乱れた、少し歩きづらい道だった。これがアスファルトが見える道で、暖かくて少し風が吹くような気持ちのいい日だったら、どれくらい進めるのかな。

新しいスニーカーを買って、歩数が一万歩を超えた日は、きっと思い出に残る日になる。
なにせ、私は生粋の出不精でめんどくさがりだ。
そんな私が散歩ができる日を待ちわびてるなんて、すごいことだ。

北海道の春は短い。
４月末くらいに咲く桜が散ったら、そのうちすぐ夏になる。

それもあって、短く儚い今年の春が、余計に待ち遠しい🌸