台湾で同性婚してみた。ほんとにできた。
大家好！
みなさん、こんにちは、一條心（Ichijo Shin)です。
この度、連れ添って14年になる台湾人パートナーと台湾で同性婚してみたら、ほんとにできたので、プロセスを記録します！
【台湾における国際同性婚について】
台湾は2019年にアジアで初めて同性婚を実現した国となりました。しかしながら、同性婚が実現してからも、国際カップルの場合は、外国籍の方が母国でも同性婚ができることが結婚登記の条件として残っていたため、台湾人と日本人は結婚できない状態が続いていました。
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当初から国際同性婚も広く認める方向で法改正の話がありましたが、実現時期は不明でした。その後、自ら裁判を起こして結婚を勝ち取るという、偉大な先行事例を築いてくれた国際カップルも複数出現しました。そして、そんな流れを受けて、2023年の旧正月明け（2月初旬）から、外国籍の母国での事情に関わらず、台湾においては国際カップルの結婚届けを受理するという政府解釈が宣言されたことにより、日本人も台湾人と同性婚できるようになったのです！
▼2022年に一足早く個別裁判で婚姻を勝ち取った日本人の有吉英三郎さんと台湾人パートナーの盧盈任さん
一方の僕はというと個別に裁判を起こすほどの力量はなかったので、2022年夏頃から台湾に移住していたのですが、あまり結婚は意識せず、のんきに台湾生活を満喫していました。
▼台湾移住の経緯はお友達のYoutubeChannelでたくさん喋ってます。
【台湾での同性結婚の手続き】
さて、ここからが本題。
本当に結婚できるのか、ネット上にも、身近にも実例がなかったので、パートナーに色々役所に問い合わせてもらって準備をしました。
基本的には男女の日台カップルが結婚する手続き同じですが、
男女のカップルには、
①日本で結婚登記してから、台湾で登記をする
②台湾で結婚登記してから、日本で登記をする
の選択肢がありますが、同性婚の場合、日本では手続きができないので、②の台湾で先に結婚登記をするというやり方の、台湾側だけの手続きをすることになります。
＜台湾での同性婚の３ステップ＞
①日本人の戸籍謄本を取得して、台湾の日本台湾交流協会に持っていき「婚姻要件具備證明」を発行してもらう（即日）
②上記の「婚姻要件具備證明」を台湾の外交部に持っていき、文書証明を受ける（２営業日）
③最寄りの区役所に必要書類一式を提出（即日）
ちなみに、必要な書類は、
①上記の台湾の外交部に文書証明を受けた「婚姻要件具備證明」
②結婚届（男女カップルとは根拠とする法律が異なるため、記載方法が違いますが、政府のウェブサイトでテンプレートがダウンロードできる）
③中国名の声明書（外国人は結婚する際に漢字の名前を登録します）
④あとは身分証（パスポート、あれば居留証）と台湾人の身分証
パートナーの戸籍は台南にありますが、住んでる台北の最寄りの中山区役所で手続きできました。中国語名や最後の証明書の発行で手間取ったので、手続き全部完了するのにトータル３時間ぐらいかかりましたが、書類さえ揃っていれば、その場で結婚登記自体は完了します。台湾人のパートナーの身分証もその場で更新されて、裏面に配偶者名がドーン！と書かれますｗ
受付のおばさまたちも、こなれた感じで、優しく対応してくれたので緊張したのは窓口に座った瞬間ぐらいでした。同性婚ならではの配慮、例えば登記すると戸籍の戸長であるパートナーの両親に連絡がいくけど、大丈夫？とか、丁寧に案内してくれました。こういうところ（だけ）は、めちゃくちゃ先進的な台湾！
ということで、その場で登記の手続きが完了し、「結婚証明書」なる表彰状のような、お世辞にもおしゃれとは言えないテンプレートのありがたい書類を発行してもらい、無事結婚は完了するのでした。今回は、僕がすでに台湾に滞在するためのビザを持っているので、配偶者ビザを同時に申請する必要が無いため、結婚自体はめちゃくちゃ簡単な手続きでした。
男女カップルの場合は、この後また日本にいって、日本で結婚の手続きをして、そこからビザの申請を…となると、相当に長い道のりですね。
もう１４年も一緒にいるので、新婚生活という感じでもないですが、今後も日台夫夫生活を報告していきますね〜！
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