MBAで起死回生?それは止めておいた方が良い

今の冴えない状況に嫌気がさして、MBAを取得したいなんて思った事は社会人なら大半の人が考えた事がある筈

MBAを取ると箔が付くとか、どこにでも行けるとか思った事がある筈、少なくとも私も思う時期があった

別の記事

で取り上げた元大企業の部長さん

その人がMBAホルダーだった

この人と出会ったお陰で自分の中のある考えが確信に変わったというかこの人によって証明されてしまった

勘違いしたMBAホルダー程痛い奴はいない

社内に中途で入ってきた彼(まあA氏としておこう)

A氏は入社してから退社するまで社内の事に関して口癖で
”MBAでは~”
と周りに蘊蓄を語っていた

さて、この時点でA氏はヤバすぎるのである

何故か?

彼は前職では購買部長だったのである

確か20年以上は購買畑一筋だったはずの彼がMBA(国内)の肩書を得た瞬間にすべての部門に精通し、経営のプロフェッショナルになったのだ

まあ、そんな事はあるはずがない

しかもMBA

語弊があるかもしれないが私の認識ではMBAは

”複数の分野のダイジェスト版”

という理解である。

会計なら会計修士、人材なら人材マネジメント修士

といった形の専攻が存在するのである

会計一つで2年以上掛かるのに、トータル2年で詰め込むMBAはやっぱりダイジェストであろう

ダイジェストが悪いのか?

いや悪くない

ではMBAの価値とは?

私が思うにMBAの価値は2つあると考える

  1. MBAに入れるだけの資金、もしくは評価がある
    べらぼうに高いMBA費用を負担できるだけの資金力を持っているという事は既にそれだけの収入を得られるポジションに付けている=別にMBAが無くても優秀

    かもしくは会社が社費留学させてくれるという事は、既に優秀

  2. MBAの醍醐味は学びそのものではなく、そもそも最初から優秀な人間があつまっているのでその中で刺激を受け、関係を構築できる


さて話を戻すが、A氏はMBAを取得していたが果たして彼はわが社MBAで学んだ事をフルに活用して活用できたのか?

まあ出来なかった訳だ

別に投資銀行に居た訳でも、総合商社に入社して若いころから海外支社、子会社の運営を任されていた訳でも、前職の経営企画室に居た訳でも、ベンチャーに居た訳でもないのである

しかし、盛んにMBAで学んだ理論では~等と語っていた訳である

つまり、貴方が既に30代、40代であり別にマネジメントに関わっていなかったのであれば国内MBAに入ったくらいでは起死回生できずに、学資ローンが積み増しされるのか、積まれるかの方が確率は高いと思う。

※世界トップランクのMBAに入学できれば別かも知れないが、でも冴えないキャリアで30代にハーバードのMBAを取ったからと言ってゴールドマンサックスに入社できると思えない。
(調べたらわかると思うがそもそもハーバードのMBA取ってる奴らは入学する前の履歴からして凄いので、MBAを取ったからその後成功したとはならない。

さて最後だが

このA氏を見て駄目だこりゃと思ったことが一つ

社内の人間、社内のこれまでのやり方を否定してMBAの理論や前職時代のやり方を話す

そもそも、そんな事を言われた人間はこのA氏に従うのだろうか?

いや従わない

マネジメントの欠片も無い

人を使って事を成すなら、彼らがどうすれば動くのかを考えなければならないのに

過去と理論の暴力でただ殴っているだけなのだから

どうしようもないなあ~と今もしみじみと思った


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