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「無口なライオン/乃木坂46」のMVの玲香について

「無口なライオン」は一番好きなMVです。そして私は桜井玲香ちゃん推しでした(卒業してからも好きです!)。なのでこのMVの玲香ちゃんが気になって「玲香の」ストーリーを考察したというか妄想したというか……一人で考えて遊んでたのをここに書いちゃおうと思います。

※MVを見た方向けです

※本人ではなくあくまでMVの中のキャラクターとして考えてます

※妄想です

ではどうぞ。



玲香「10年か20年経ったら今のこの瞬間なんて絶対覚えてないよね」

女子高生の玲香は今はなんでもないことで忘れても平気、私は今に捕らわれずに前に進んでいく、みんな(佑美)もそうでしょ?と強がっている。
しかし玲香の本当の思いは違う。玲香はみんなから離れて一人で進路希望調査の紙を見ている。未来が想像できない。本当は時間が止まってほしいと誰よりも望んでるのにそれを周りの友達に言い出せない。

そんな中、佑美から来た「みんなで家出しよ」とのメール。玲香はみんなで集まって一緒に遊ぶことをとても楽しんでいた。この時間が続けばいいと思っていた。
しかし七瀬の父親が来ることでその時間は終わる。七瀬の父親は現実を連れてきた。この楽しい時間にも終わりが来る。私たちは現実に帰って自分や周りのことと向き合わないといけない。抗えないものだ。しかし玲香の親友の佑美は七瀬の手を引いて七瀬の父親から逃げ出す。

玲香は二人は「永遠」のために二人で逃げたのだと思った。私だって逃げ出したい。永遠が欲しい。待って、私も連れていって、置いていかないで。玲香は二人を追いかける。

七瀬と佑美は行き止まりで倒れ込む。玲香は二人に追いつく。どうして止まってるの。二人はどこまでもいくと思っていたのに。それを追いかけて追いついて私もどこまでもいきたかった。

七瀬と佑美は現実を変えられないことを知っている。抵抗は無駄だと理解している。現実は変えられない。前に進まなければいけない。しかし思い出を連れていくことはできる。

―10年か20年経ったら今のこの瞬間なんて絶対覚えてないよね

七瀬は玲香のこの言葉を覚えていた。そして10年後も20年後も覚えているために最後に特別なこと、佑美にキスをする。
七瀬は玲香が追いかけてきて見ていることに気付いていた。しかしキスをためらわなかった。玲香に見せつけて、玲香の言葉に抵抗した。

私も佑美もこの瞬間を忘れないよ、あなたとはちがうよ、と言うようだった。

玲香は一人立ち尽くす。抗えない現実で生きていくために思い出を作った七瀬と佑美。最後のキスは二人の中に永遠に残る。

じゃあ私は?大好きな友達の佑美の中に私は残らないのでは?ずっと佑美と一緒にいたのは七瀬じゃなくて私なのに。

友達に何も残せない自分、友達に忘れられてしまうかもしれない自分、永遠を手に入れられなかった自分。現実が玲香に襲い掛かる。



以上です。本当は何も忘れたくない、何も忘れてほしくないと思ってる玲香、というのを軸にした妄想でした。ラストシーンの後に玲香が佑美に本音を話せたらいいなと思います。

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