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【ネタバレあり】3月のライオン16巻感想

基本的に漫画はそんなに読まない私ですが3月のライオンは特別です。16巻の発売を今か今かと待ち望んでいて発売日の今日は朝起きてすぐに電子書籍で買って読みました。なんかもういろいろたまらんかったので簡単に感想を書こうと思います。


宗谷名人の日常

宗谷さん生きてる……。説明なしに新キャラ出てきてセリフも擬音も一切なくて「あれ?」と思った直後に「そうか、宗谷さんだからか……!聞こえてないのか……!」と気付いて感動した。なるほどだなぁ。宗谷さんが普通にしゃべって(京都弁!)、感情を出してるところにもまた感動する。今まで不思議な存在として描かれてきたけど普通に生きてるんだなぁ……。
宗谷さんと土橋さんの交流があってほんとうれしい。土橋さんが東京から京都まで通ってるんだなぁ。天才の宗谷さんと努力家の土橋さん、タイトルホルダー二人がVS……誰かを思い出しますね?私は前から宗谷さんと土橋さんの関係は藤井三冠と永瀬王座の関係と似てると思っている。別々にやるともう埒が明かないから一緒に端からドアを開けてみようってところ。藤井三冠と永瀬王座もこんな感じじゃないかなぁと思うことある。宗谷さんと土橋さんも出会って1分で対局開始してそうだなぁとか。
16巻の話に戻る。会長とよし乃さんが話してるときに「いいから行こう」「うん」って感じでジェスチャーしてる二人がいいですね。慣れてる感じで。泊まっていくのはさすがですね……。永瀬王座は終電1本前に帰るって言ってたから土橋さんの方が上だ……(?)
新キャラたまちゃんはめちゃくちゃ好きになりました。羽海野先生、ほんとキャラを魅力的に描くのが上手い……。なんか……たとえば10年後、20年後も宗谷さんもたまちゃんもこの家で暮らしてそうな感じがあって、それはとてもいいなぁと思った。恋愛とかではなくお互いの生活の為に共存してそう感。なんか安心したというのもある。宗谷さんってすごく孤独で零くんとはわかりあえそうだったけど零くんは暖かい場所に出ることができて結局わかりあえなかったかなぁって思ってたから。たまちゃんが宗谷さんの理解者になれるかと言ったらそれはちょっとどうだろうって感じだけど夜食差し入れするシーン見てもわかるけど邪魔しないで生活をサポートできる、それはとても貴重な人物じゃないかと。恋愛じゃなくても一緒に生きることを選ぶことがあるのを私はハチクロ読んでるから知ってるんだ……。まあこの先どうなるかわかりませんが。
理解者というと土橋さんは宗谷さんの理解者なんだろうなぁ。「秘密基地」に通って一緒にドアを開けてくれて。このドアの話はハチクロ9巻の「箱」の話に似ていると思う。

人ひとりの人生では開ける箱の数に限界がある
―でも一緒に戦ってくれる人がいれば……(ハチミツとクローバー9巻)

ハチクロでははぐちゃんは最終的にこの「一緒に戦ってくれる人」をとった。ライオンのドアもここと本質的には同じ気がしていて、宗谷さんにとって土橋さんは「一緒に戦ってくれる人」なのではないかと思う。それはとても大事な尊い関係なんだなと思う。
「秘密基地」というのが何とも言えずいいですね……。二人だけの将棋だけの閉ざされた空間。現実から隔離されたような空間。ちょっと普通ではない感じだけど二人はそこでの時間を本当に楽しんでるんだろうな。そして二人で強くなっていくんだろう。
宗谷さんの日常の話、すごくいい話でした。


零くんとひなちゃん、二海堂くん ー3月のライオンの一つの答え―

もうさーーーぐっときちゃうんだよなーーーー。甘酸っぱくてさーーー。零くんもひなちゃんも幸せを探して苦しんでもがいてきたからさ……。二人で助け合いながら夢に向かって未来に向かって進もうとする姿はまぶしくて泣けてきちゃうんですよね……。「ああ!!かわいいっっ」は笑い泣きしました。切符が消えたというのは息を飲みましたが、君の手が残ったと見て、ああこれで良かったんだって。3月のライオンの一つの答えだなぁと思う。苦しさをバネにした強さを捨てて暖かい居場所を手に入れて。零くんって人物を見たら本当にそれで良かった。ただ棋士としてはそれで良かったのかな?ってちょっと思ってたら二海堂くん視点でその辺のこともちゃんと描いててくれてて「あーーー羽海野先生手厚い……」と思ったりした。そう、ピンポイントでこういうことが知りたかった、描いてほしかったってことを描いてくれてて。「別ルート」という視点にはっとして最後のページのイラストに泣きそうになった。別ルートに行ってもいいのよね。それまでの自分と変わったっていいのよね。二海堂くんが零くんのほんとにいい理解者で泣ける。たとえば今後零くんが昔のままだったらもっと強くなってたのにって言う人が出てきたとしても二海堂くんはかばってくれそうな感じがあるしそうじゃなくてもちゃんと理解して認めてくれてる人がいるというのは心強いものだ。二海堂くんの心の強さが本当に好き。
零くんとひなちゃんのお互い会いたいって思ってるところもすごくいいなぁ。ときめくというか、ときめきもするけどお互いを大切に思ってるのがすごく伝わって泣けるしなんかほんっと幸せになってほしい。


その他感想

電子書籍で買ったからジグソーパズルないんだけどやりたくなってきたな……。楽しそう。そしてポテチたべたい。
二海堂くんと重田くんの顔圧対決めっちゃ笑ったし重田くんいいキャラすぎますね。
零くんの「感動しました」「家に帰ったら並べちゃいますよ」はなんだろう、なんだかリアル棋士っぽくて笑った。仲良い若手棋士の間で言ってそう感ある。
二海堂くんの「思わず輝いてしまった」も声出して笑った。好きすぎる。めっちゃ笑ってたのに数ページ後にはぐっときてて振れ幅すごい……ってなった。
あづにゃん大好きなので今回も扉絵にいてくれてうれしかったなー!先輩相手に礼儀正しいあづにゃん……!

早くも続きが楽しみだよおおお!今回で一つの答えが出て、これから3月のライオンは終わりに向かっていくかと思いますがどう終わらせるのか。次巻で終わりってことはないだろうけど近づいては来ているよね、たぶん。個人としてはこれからもめっちゃ続いてほしいですけども。気になるところといえば
・今後零くんの将棋の強さはどうなるのか(どういう棋士になっていくのか)
・あかりさんと島田さんと林田先生の恋愛はどうなるのか
この辺りですね。楽しみに待とうと思います。

読んでいただきありがとうございました!3月のライオンはいいぞ!




おまけ。宗谷さんと土橋さん。

宗谷土橋


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