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ハーブに癒されながらお花も楽しむ寄せ植えを作ってみよう

1. 寄せ植えは花だけのものではない

寄せ植えというと、一般的には好きなお花をいくつか集めて植え付けるものがイメージされますが、別にお花に限定しないといけないわけではありません。

お花主体の寄せ植えでも、リーフ類を配置する場合があることから分かるように、リーフ類にも観賞価値の高いものは当然ながらたくさんあります。観葉植物の寄せ植えというものもありますよね。

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とはいえ、あくまで葉っぱは脇役という扱いが多いように思います。
素敵な色合いや姿形を持った葉っぱは沢山あるのだからぜひ主役として寄せ植えを作って輝かせてあげたいものですね。

今回は、葉っぱ界のエースであるハーブを主役にした寄せ植えをご紹介してみます。
ハーブって葉っぱですけど、香りが良かったり、ハーブティーにして楽しむこともできる等、利用価値が非常に高い有能な植物です。主役にふさわしい実力を持っていますので、ぜひ皆さんもハーブの寄せ植えを作ってみませんか?


2.寄せ植え実例

ここでは寄せ植えの実例を2つご紹介します。

実例① ハーブとランタナの暖色系の寄せ植え

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使用した植物をご紹介します。

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(1) イングリッシュミント
(2) バジル・グリーンボール
(3) ローズマリー
(4) ワイルドストロベリー
(5) ゴールデンタイム
(6) ランタナ
(7) コルディリネ

個人的には、ミントの中ではこのイングリッシュミントが一番好きな香りです。クセがなく素直な香りです。バジル・グリーンボールは、葉っぱのサイズが1~2cm程度しかありませんが、しっかりバジルの香りがします。ワイルドストロベリーの小さな赤い実は野性味が残る甘酸っぱい味が魅力で、初夏の楽しみのひとつです。

お花は夏らしいランタナです。花色が赤、オレンジ、黄、ピンクなど暖色系で、彩度が高く目立つ色ですね。暑さにも強く育てやすいです。カラーリーフとしてコルディリネを選定しています。花と同じ暖色系の赤色のカラーリーフです。細長くシャープな草姿が全体の印象を引き締めます。
鉢はアンティークな雰囲気のものを選びました。模様にうっすらと金色が着色されており、暖色系の花の色ともリンクしていて調和しています。

次に配置を見ていきます。

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上に伸びるミントやバジルは後方(上段)に配置します。
背の低いゴールデンタイムは前方(下段)に。ワイルドストロベリーは端に配置して少し垂らすように植え付けます。空いている中段にローズマリーと花とカラーリーフを配置しましょう。


実例② ハーブとロベリアの寒色系の寄せ植え

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使用した植物を紹介します。

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(1) レモンバーム
(2) イングリッシュミント
(3) ローズマリー
(4) シルバータイム
(5) ロベリア
(6) ハクリュウ

今度は先ほどとは反対に寒色系の色でまとめています。
実例①では、暖色系の全体イメージに合わせてタイムは黄色系のゴールデンタイムを選びましたが、今回はシルバータイムを選びました。
レモンバームはレモンの香りがたまりません。ハーブティーに良いですね。
お花はロベリアです。青色がとても涼やかです。カラーリーフにはハクリュウを選んでいます。白の斑入りで、ロベリアとの相性も良いです。細長くシャープな草姿が全体の印象を引き締める点はコルディリネと同じです。
鉢は寒色系のターコイズブルーで、統一感を出しています。

色だけでなく、葉の形・大きさでもバランスを取っています。葉の面積の大きなレモンバームとイングリッシュミント、細長めのローズマリー、小さく細かな葉のシルバータイムの組み合わせです。

次に配置です。

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レモンバームやローズマリーを下段(前方)に配置します。後方左右端にイングリッシュミントとシルバータイムを植えます。
ロベリアを後方に配置して、花がハーブの背景を飾るようにします。空いている場所にハクリュウを植え付ければ完成です。


3.まとめ

いかがでしょうか?ハーブが沢山で幸せな寄せ植えですよね。触れるだけでもとても良い香りがしますので、作業中やお手入れ中にも自然と癒されます。

全体を統一するテーマ色を決めたり、葉の形の組み合わせを工夫するだけで、葉っぱが多くても寄せ植えは成立します。

また、ご紹介した2つでは筆者の好みでハーブの種類を選定しましたが、お好きなハーブを料理やハーブティーなどにぜひ積極活用して頂きたいので、今回紹介したハーブに限定せず、ぜひ使いたいと思うお好きなハーブを自由に選んで下さいね。

栽培する楽しみ、観賞する楽しみ、利用する楽しみがあるのが、このハーブとお花の寄せ植えです。ぜひ楽しんで作ってみてください!


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苺の庭文庫の寄せ植えの作例をご覧になりたい方は以下のリンク先をご確認ください。

このブログで紹介した花や作品も載っています。

販売もしているものもありますので、是非チェックしてみてください。

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