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わかりやすく説明します(紐・ひも・腰ひも・胸ひも)

「ひもに関するエピソード」と出くわすこともしばしば。リアルな着付け現場で起こっている「腰ひも事情」をお伝えします。

たかが「ひも」 されど「ひも」
着物を着るためには、ひもが必要。できれば着付けに適したひもをご準備いただきたいと切に思います。普段、お客さまに言えずに心にそっとしまいこんでいる数々の「ひもに関するエピソード」を読んでいただけると幸いです。

まずはじめに。
着物って、外から見えているものだけでは着られません。「腰ひも」と呼ばれるひもは3〜4本必要です。「腰ひも」って呼ぶけど「腰」だけに使う訳ではなく、胸の下で結ぶときは着付け用語で「胸ひも」(むなひも)って呼んだりします。同じひもなんですけど。

https://note.com/ichigonohana/n/n332508c093e1


外から見えないものなのに、なんでそんなこと言うの?
ひもなんか、結べたらいいんじゃないの?って聞こえてきそうな気もしますが。

「着物を着る時には、着物用のひもをご準備ください」
標準体型のかたの場合のひもの長さ:2メートル程度
ふくよか体型のかたの場合のひもの長さ:2メートル30センチ以上

腰や胸元に使用するひもは、前からスタートして背中で交差、その後また前に戻って、からげたり結び目を作ったりします。わかりやすく言うと、胴回りを2周してその後、蝶々結びができるくらいの長さが必要なのです!

以前と体型が変わり、とてもふくよかになられたのに、ひもの長さがそのままだと2周回って結び目を作るには長さが足りません。そうです。本当に言い出しにくくて、今まで言えなかったんですけど、ハッキリ言います。「長尺のひも」をご準備ください。普通の長さだと届かないので。

おとなの標準体型でも、お子様用の短いひもをご準備されるかたが、ごくたまにいらっしゃいます。やはり、この場合も長さが足りません。

ご準備されたひもが、腰周りや胸囲に巻いてみて、2周回ってから蝶々結びができる長さがあるかどうか、試してみてほしいです。

=腰紐(こしひも)=
キモノを着る際に使う小物の一つ。着姿を整え、形を固定するために使用する。絹製や木綿、モスリン等が一般的

https://www.kimono-365.jp/basic/


そして、ひもの素材は絹かモスリンがおすすめです!
ポリエステルのひもは、ツルツルすべって着崩れの原因となることが多いです。
滑らないひもの方が、しっかり締まります。

これも、特殊な例ですが・・・
たまに、何のひもなのかわからないけど、色んなひもを寄せ集めてお持ちになられるかたがいらっしゃいます。(ワンピースか何かについていたひも?)
ほかには、今にもちぎれそうなひもも・・・笑い話ではなく、リアルに何度か出会っています。

モスリンのひもなら、1本数百円で購入できます。一生使えますので、ぜひ事前にご準備いただきたいと思います。


次の記事は、肌着について書きますね。
昭和の肌着から現代の肌着事情、どんなものがあるのか。
お楽しみに。




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