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どこを向いて歩き出せばよいのか分からない、そんな時は―メイクが私たちのためにできること。

富山県内のとあるところに「しんぐるサポート」という女性のためのスペースがあります。

単身の女性が安心安全にくつろいで過ごす居場所で、お困りごとを相談できる場です。行政の相談員を務めた女性が「おせっかいおばちゃん(自称)」としてこの場に居てくださいます。

このスペースで4月14日、イチゴイニシアチブによるメイクセミナーを開催しました。

メイクが私たちのためにできること。

メイクセミナーは、

「ここで過ごす女性たちが次のステップを踏み出すためのきっかけとして、メイクの仕方を教えてほしい」

との依頼を受けたことがきっかけです。

しんぐるサポートさんの、女性の個人としての尊厳を大切にする空気感に惹かれ、「メイクが私たちのためにできること」を私たち自身が探すつもりで企画しました。

2人の女性が大変身を遂げることに。

用意してくださった筍ご飯のお弁当を食べて、午後1時からスタート。

美容師がウィッグを使ってまずメイクの流れを説明した後、スキンケア、ベースメイク、ファンデーションをつけ、アイメイク、チーク、リップと仕上げていきました。

美容師の広野加織さん

最後に要望に応じて写真撮影し、最後はお菓子を食べておしゃべり。およそ2時間半、楽しい時間を過ごしました。

この場所で2人の女性が大変身を遂げました。


1人は40代のAさん。ショートヘアで小顔、きめ細やかな肌。ばっちりメイクをすると知性漂う大人の女性の雰囲気。

20年ぶりにお化粧しました。もっと練習して自分で出来るようになったら、写真もお願いしたいな。

これから少しずつ化粧道具を買い揃えるとのこと。その表情がとても明るく、素敵でした。


もう1人は若いBさん。
事前のメイク道具を次々と披露し、カラーコンタクトを入れ、ヘアも自分でセット。流行のオレンジのリップで可愛らしく自身を演出していました。

イチゴメンバーの車にカメラが積んであったので「写真撮ろうか」と言うと喜んでうなずき、「着替えてきていい?」とのこと。ちょっと大人びた黒のブラウスを着てきて「昨日、見つけて買った」とのこと。

自分がどうやったら素敵に見えるかをよく分かっていて、春の花を持ったり、光の加減を気にして場所を移動してみたり……。

またメイクセミナーがあれば、次は白いブラウスを着て写真を撮ってみたいそうです。紫陽花を持ってピンクのリップをつけて、いいかもしれません。


どこを向いて歩き出せばよいのか分からない。

ということは誰にでもあると思います。

そんなとき、立ち止まって自分をいたわること。

メイクには、私たちがもともと持っている美しさや強さだけでなく、深い部分にある"何か"をも引き出すパワーがあるように感じました。

女子会のような時間を共有しながら、私たちもいろんなことを考えていました。楽しい2時間半。良い1日だった気がします。

ありがとうございます🍓 いただいたサポートは、 お祝いの際の ・お写真の現像代 ・髪飾りを作るための材料費 ・お着物の悉皆代 ・コスメドライブの配送料 に使用させていただきます❤️✨ よろしくお願いします🥺