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後日付記:近鉄特急ひのとりの喫煙室が廃止されたことからいろいろ考えちゃうルノアール。

※この記事は以下の記事の後日付記です。


みなさんはルノアールって行ったことありますか?

ルノアールだいすきわたしたち

ささづかまとめ
「いちがやさんと旅行の記事の後日付記を書くために、市ケ谷にあるルノアールにやってきました」

いちがやさん
「笹塚からよく来るねえ」

ささづかまとめ
「このビルの雰囲気、まわりと調和してますよね」

いちがやさん
「このへん、都心の流行ってない街って感じで素敵でしょ」

ささづかまとめ
「ゴールデンウィークに来るには最高の街ですね。空いてますし」

いちがやさん
「確かに歩いてる人も少ない気がするね」

すっごくWELCOMEな入口です

ささづかまとめ
「警察の人もルノアール好きなんですかね?」

いちがやさん
「ただちょっと治安が悪いだけだよ」


本題です

アイス黒蜜カフェ・オーレ910円。ドリンクメニューの中で最高額タイのメニュー。あま〜い。たかやまさんの推しメニューのひとつ。

ささづかまとめ
「ルノアールと同じように近鉄特急も喫煙者に優しかったと思うんですけど、ついに完全禁煙の波がやってきてしまいました。今年の春に特急列車の喫煙室が全て廃止になったそうです」

いちがやさん
「そうなんだ」

ささづかまとめ
「わたしたちが行ったときは普通に使えましたよね?」

いちがやさん
「使わせてもらったよ。かなり高性能でいいブースだったなあ。気密性も高かったし、たばこ吸わない人にはほとんど迷惑かけないつくりだったと思うけど、なくなっちゃったんだ」

ささづかまとめ
「ちょっと残念ですよね。わたしはたばこ吸わないですけど、基本的にはどんなものも排除しちゃうより、共存してるほうがいいと思います」

いちがやさん
「でもさ、どこの鉄道会社もなくしてるんだよね? それってつまり、なくていいってことなんだろうね」

ささづかまとめ
「飛行機も高速バスもすでにみんな禁煙ですからね。禁煙にしたからといって収益に影響はほとんどないんだと思います」

いちがやさん
「でもさ、どうしても吸いたい人は自分の車に乗るようになるかもしれないよね。車って鉄道のライバルじゃないの?」

ささづかまとめ
「それはけっこう言われることなんですけど、県境を何回もまたぐような距離の移動の場合は、自動車に対抗しないでいいと思うんです。自家用車を運転して遠くまで行く人って、それが苦じゃないんですよね」

いちがやさん
「だろうね。私はやりたくないなー」

ささづかまとめ
「わたしもやりたくないです。本読んだり景色眺めたり眠ったりしながら移動できるの最高! っていう鉄道と、とにかく自分で運転しないと進まない自動車では、乗ってる人たちの考えかたがまったく違うんです。だから長距離の場合、鉄道は多少不便でもいいと思うんです。速くてシートが快適なら十分って感じで」

いちがやさん
「そっかあ。それで禁煙になっちゃったんだ」

ささづかまとめ
「特に最近、鉄道会社はそういう考えかたをしているように思うんですよね。まあでも、自動車の高度な自動運転が実現して、格安で自動車をレンタルできるようになって、そのぶん増える交通量に見合った道路整備が行われたら、中途半端な速度の鉄道はいよいよ終了しそうですけど」

いちがやさん
「そんな未来、ほんとに来るのかなあ?」

ささづかまとめ
「わからないですけどね」

いちがやさん
「でも、自動運転のレンタカーがあったら私たちの行動もすごく変わりそう」

ささづかまとめ
「ですね。とりあえず3人で山奥の廃集落めぐりとかしません?」

いちがやさん
「私は遠慮しとこうかなあ」

ささづかまとめ
「あと、一応普通のことも言っておくと、喫煙室は設備として単純に鉄道会社の負担が大きいので廃止されているというのもあると思います」

いちがやさん
「空気清浄機とか大きな灰皿とか? 掃除も大変だよね。私も家で吸うとき換気扇の真下かベランダで吸うようにしてるし」

ささづかまとめ
「あとはまあなんていうか、もうどうしようもないことなんですけど」

いちがやさん
「うん?」

ささづかまとめ
「たばこって吸った後もしばらく臭いが残りますよね。当たり前のことなんですけど。喫煙室を出た後すぐに席に戻ったら、まわりからするとたばこ臭いと思うんです」

いちがやさん
「吸ってから45分間は息からも有害物質出てるって話もあるんだよね」

ささづかまとめ
「へえ、そうなんですか」

いちがやさん
「そんなこと言ってたらキリないよとも思うけどね」

ささづかまとめ
「そうですよね。仕事の休憩時間にたばこ吸えなくなりますよね」

いちがやさん
「でも敏感な人からしたら、近い席の人がたばこの匂いプンプンさせて戻ってきたらつらいのもわかるよ」

ささづかまとめ
「まあそんないろんな事情があって廃止になったとは思うんです」

いちがやさんが注文したルノアールブレンド700円とアーモンドビターショコラ600円。コーヒーはともかくケーキはどれもとってもおいしい。

いちがやさん
「でも『車はライバルじゃない』っていうの、新しいね」

ささづかまとめ
「どうなんでしょうね? どこかでだれかが普通に言ってると思います」

いちがやさん
「車の自動運転のこともあるし、鉄道ってやっぱり未来にはなくなってるのかなあ

ささづかまとめ
「地方でたまにある、1〜2時間に1本くらい特急が走るだけ、普通列車は朝夕以外スカスカ、みたいな路線は人口減少を食い止めたとしても怪しいと思います。自動車に乗るハードルが今よりもさらに下がれば置き換えられるでしょうから」

いちがやさん
「でもさすがに山手線とか、都心の電車はなくならないよね?」

ささづかまとめ
「すごく効率的なのでそう簡単にはなくならない、なくす勇気がないと思います。乗るのも簡単、待ち時間もない、大抵の場合降りて歩けば10分以内に目的地に着く。突然の大人数にも対応できる。便利ですよね」

いちがやさん
「だよね、よかった」

ささづかまとめ
「かなり大都市中心部の交通機関の最適解に近いと思います。だからこそ、これからは駅を増やして、全国の鉄道を山手線っぽく、路面電車っぽくしていったらいいと思うんです」

いちがやさん
「山手線みたいに…?」

ささづかまとめ
「ちょっとした目的地になりそうな場所があれば積極的に駅を新設して、自動車よりも鉄道のほうが気軽で便利、というエリアを増やしていくんです。近距離輸送は速達性よりも、いかに便利なところに駅があるかだと思います」

いちがやさん
「たしか、湯の山温泉にいく電車の中でも話してたけど、マクドナルドとかイオンとかお店が集まってたところ、駅なかったよね」

ささづかまとめ
「ああ、菰野のイオンタウンのところですね」

いちがやさん
「旅行してるとああいうところけっこう見かけるよね。新しい街の中心っぽいのに駅がないところ。電車が停まれば子どもとか学生だけで遊びに行けたりするんじゃないかなあ」

ささづかまとめ
「たとえば秩父鉄道なんかは、沿線の駅のないところにアウトレットモールができることになって、新しい駅を設置したんです。駅の設置費は4億円かかったそうですけど」

いちがやさん
「秩父鉄道がそんなに払えるの?」

ささづかまとめ
「さすがに自治体が負担したそうです。そもそも駅とか線路とかを鉄道会社が保有してるのが違和感あるんですけどね」

いちがやさん
「そうなの?」

ささづかまとめ
「道路は国とか自治体が持ってるので。どうして一般市民が乗ったり使ったりするのは同じなのに、線路だけ民間が持ってるんでしょう? って感じです。施設を国とか自治体が持ってくれたら、鉄道会社の負担はかなり軽くなって、いろんなサービスを維持したり新しく始めたりしやすくなると思うんです」

いちがやさん
「そうしたら、市ケ谷の駅もきれいになるかなあ」

ささづかまとめ
「確かにだいぶ古いですよね。しかし話がだいぶ逸れちゃいましたね」

いちがやさん
「さーさちゃんの鉄道論ブログ?」

ささづかまとめ
「うわあ、わたしが読むの苦手なやつですそれ。YouTubeとかもそれ系の観ないようにしてるんですから」

いちがやさん
「そうなんだ(笑)」

ささづかまとめ
「コストの面からしか語ろうとしない人たちってけっこういて、そういうのは個人的に好きじゃないんです。その視点で考えていくとインフラは弱くなっていく、あてにならなくなっていく一方ですから。削れるものは削ってもいいでしょうけど、それでも鉄道路線自体の価値は落ちないように、お金をかけるところはかけてほしいなってわたしは思ってます。わたしはそういう考えかたの鉄道ファンです」

いちがやさん
「そういう自己紹介の記事だったんだ」

ささづかまとめ
「ちなみに、車内でたばこが吸える列車は全部廃止されたわけじゃないんですよ!」

いちがやさん
「あれ? そうなんだ?」

ささづかまとめ
「はい。寝台特急のサンライズ瀬戸・出雲の個室には喫煙できるお部屋が設定されているので、そのお部屋のチケットが取れれば吸えます」

いちがやさん
「それもう虫の息じゃん…」

ささづかまとめ
「サンライズも果たしていつまで運行するのかわかりませんから、とりあえず一度乗りたいですよね」

いちがやさん
いいねえ、出雲。ずっと行ってみたいと思ってるんだよね」

ささづかまとめ
「あ、そうですよね。出雲ですよね。ですよねえ…

いちがやさん
「あー、瀬戸のほうに行きたいんだ?」

ささづかまとめ
「いえいえ、一畑電車も乗りたいです。大社駅も行きたいです。木次線だって乗らないと」

いちがやさん
「行きたいところばんばん出てくるね」

ささづかまとめ
「そりゃもう行きたいです。行きたいですよう」

いちがやさん
「サンライズ瀬戸の行先って香川だっけ?」

ささづかまとめ
「はい。うどん食べまくり旅、したくて」

いちがやさん
「それもいいね」


ぶぶ?

店員さん
「サービスのお茶でございます」

いちがやさん
「どうも」

ささづかまとめ
「あ、ありがとうございます」

店員さん
「ごゆっくりどうぞ」

ささづかまとめ
「……、ルノアールの店員さんからお茶もらうと、なにか追加注文しないといけないんじゃないかって気分になりますよね?」

いちがやさん
「そう?」

ささづかまとめ
「それか、そろそろ帰らないといけない気分になりません?」

いちがやさん
「そんなことないって」

ささづかまとめ
「いつもそわそわしちゃいますね…」

いちがやさん
こんなに席空いてるんだから大丈夫だよ」

空いてる

ささづかまとめ
「……ここのルノアールって採算取れてるんですかね?」

いちがやさん
特においしくもないのにコーヒー高いし大丈夫でしょ」

ささづかまとめ
「いちがやさんってお金に厳しいですよね」

いちがやさん
「わりとね。ふふっ、私は鉄道を語らないように気をつけるよ

ささづかまとめ
「ああっ、そういう意味じゃないんです!」

いちがやさん
「あははっ。たばこ吸ってお酒飲んで好きな服買ってるから、世間的には『なにが節約だ』って感じだよ?」

ささづかまとめ
「正直、けっこう使ってますよね?」

いちがやさん
「うん。でもたばこはやめてもいいのかも。やめようと思えばやめられそうなんだよね」

ささづかまとめ
「まじめなのにお酒もたばこもやってるのがいいんじゃないですか」

いちがやさん
「その言いかただとただストレスに弱い人みたいじゃない?」

ささづかまとめ
「ああっ、また失言を…!」

(おわり)

今日も外濠に映る逆さクイーポビル(茶色いビル)が美しい市ケ谷の街なのでした

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